2009/10/04

フランス パリ マクロビ初体験のお店

9月28日 
ディジョンからパリへ列車で3時間。
2度目のパリは、前回の苦痛な思い出がよみがえってしまう・・・
2003年にイタリア全土を食べ歩き旅行していた頃の私は、暴飲暴食の真っ只中で、とにかく地方料理を食べて、ワインを飲みまくり。それが、人生の喜びであった。でも、その時は、豚肉アレルギーも全盛期で、ひどいときは肉を食べるとめまいがしてたおれたりもしていた。だけど、ヨーロッパにきて豚肉を食べないなんてもったいない!などと思っていたので、食べた後に気分が悪くなるのをわかってても、レストランでの食事を繰り返していた。
そんな時に、パリにきて赤いチェックのテーブルクロスがひいてあるビストロで、テリーヌやら赤ワイン煮込みを食べて、その気分にひたっている直後、お店のトイレで倒れた。どうやってホテルに戻ったのか覚えてないけど、一晩中ベットとトイレを往復して夜を過ごした事を思い出す。
これが、きっかけでもう2度と豚肉食べるのをやめようと思えたほど、辛かった・・・
その翌日は、ふらふらになりながらも、パリの町を散策していた。その時にサンジェルマン・デ・プレ付近の細い路地を歩いてて、なんとなく身体によさそうな雰囲気が漂っていたので、入ってみたのが、ここのレストラン。

そのレストランには、テーブルに醤油とごま塩が置いてあって、店内には昆布やわかめなどの海草が販売されていた。
料理はワンプレートにカラフルな野菜と雑穀がたっぷりのっていた。
なんなんだろうと思いながらも、食べた後は、身体がすっきりしたのをよく覚えている。
その後、帰国して身体の調子を整えるためにマクロビオティクを始めて、菜食中心の食生活へと変更。 マクロビオティックを勉強している時に、読んでいた本の中に、パリで入ったレストランが紹介されていた。ここは、創業30年以上のヨーロッパでも老舗のマクロビレストランだったのだ!
私はマクロビオティックを知らない時から、パリのレストランですでにその料理を体験していたという事。運命を感じた・・・
という訳で、物価高のパリで外食するのを躊躇していたけれど、ここのレストランには絶対に行きたかったので、ランチを食べに行ってきました。
もう一度行って見てビックリ!
何であの時ここにたどり着いたのだろうと思うほど、ややこしい道だった。呼ばれていたとしかおもえないわ。
お店の名前は「GENMAI」。
店内は前とほとんどかわらず、入り口のショーケースには、料理やケーキが並んでいる。

そして、テーブルの上には瓶入りの小豆島の醤油とごま塩が。

まずは、みそスープから。4,2EUR

干ししいたけと昆布のお出汁に八丁味噌、小さな豆腐とわかめが入っていて、刻んだパセリ少々。けっこう薄味です。なつかしいお味噌汁に感動しつつも、なんて高級なお味噌汁なのかしらと思ってしまう・・・

そしてプレートには、豆腐ペーストの入った揚げラビオリ、ビーツがたっぷりのっているサラダ、ひよこ豆のマリネ、玄米、粟、ほんの少しのヒジキとラディッシュの塩漬け、かぼちゃのペースト、カリフラワーとブロッコリーのボイルが。12EUR
マクロビオテッィック料理教室時代が懐かしい~。レシピを忠実に料理している。
味は薄めなので、周りの人たちは、醤油をじゃばじゃばとかけている。そんなにかけたら、醤油の味しかしないのでは?と思うほど。
料理も良かったのだけど、なぜか私は、久しぶりにみた「おてもと」という日本語にえらく感動してしまった。
「箸」という道具に、このような謙虚な言葉をあてはめる日本語の奥深さに涙がでそうになった。
マクロビオティック初体験にしても、この「おてもと」にしても、パリは私にニッポンを再認識させてくれる場所なのかもしれない。

2009/10/01

フランス ディジョン 食通の都

9月26日
モロッコ・マラケシュからフランス・リヨンまでEajyJetで約3時間。
リヨン空港に到着したのは深夜12時。この時間だとバスもないので空港で寝ようと決めていた。
寝場所をさがすために空港内をうろうろしていると、予想以上に椅子やソファで眠っている人が多い。きっと格安航空券は深夜着とか早朝発などになってしまうからだろう。せっかく安い航空券を買ったのに、空港へ行くのにタクシーに乗らないといけないとなると、それなら空港で寝よう!となるのかな。
カフェのソファには老夫婦が先に陣取っていて、そのとなりで眠る事にした。老夫婦の奥さんは、空港で眠る事が嬉しいみたいで、寝ている旦那さんの写真を撮ったりして楽しそうだった。
空港内なので治安は悪くないけれど、やはりあまり眠れないまま朝を迎え、バスと列車を乗り継いでディジョンへ。
食通の都と呼ばれている街を一度見たかったので調べてみると、オーガニックショップの2階にレストランがあることが判明したので、パリに行く前に寄ってもらった。
そんなに大きくない街の中心地、ノートルダム教会が見える通りにオーガニックショップLa marche bioがあった。

広い店内には、パン、野菜、乳製品、肉、化粧品、あらゆるものが何でもそろっている。そして、フランスの物価から見ても値段がそんなに高くない。日本のオーガニックショップだと買うのを躊躇してしまうほど野菜とか値段が高いけど。化粧品やシャンプーなんて日本の半額以下で買えるからいろいろとほしくなってしまう~
買い物の後、レストランl’Emtresolへ

円形の窓から光が入って明るい店内、けっこう広く80席くらいはありそう。
フランス語のメニューを頑張って読むと、野菜だけではなく、魚料理も置いてあるみたい。
英語メニューもないし、店員さんも英語を話さないのでちょっとよくわからないままサラダと本日の料理がついている2皿のコースを注文。9.5EUR
まずは、キノコとナッツのパテ、ニンジンのサラダ添え

パテにはナッツや粟が濃厚なバターとクリームチーズで練ってあり、しっかり炒めたマッシュルームがたっぷり入っている。
何年も前に食べたバターたっぷりのフランス料理を思い出させてくれる濃厚な味。ここまでどっしりとしたパテを作れるなんて、すごい!!
メインのキッシュにはチーズがたっぷり。

付け合わせには、キャベツのクリーム煮、クスクス、ラタトゥユ。そしてほどよい酸味のクリームソース。
この手の料理が得意なフランス。それをBIO食材でつくっているのだから、おいしいに違いない。
付け合わせとソースを混ぜて食べると、これまたおいしい。
久しぶりにバターとクリームたっぷりの料理を食べたけれど、食材がよいので胸やけしない。
さすが食通の都、料理のレベルが高い!!
食事が終わったころ、前の通りからオルゴールの音に合わせて歌声が聞こえてくるので、何かと聞いてみたら、今日はオルゴール祭りらしく、ヨーロッパ中から200を超えるオルゴールがこの町に集合しているという。
町を歩くと、大小さまざまなオルゴールがあちこちに点在していて、幸せな気分。

そして、ディジョンといえばマスタード。お土産屋さんには、いろんな種類のマスタードが置いてある。マイユのお店ではマスタードの量り売りもしていた。

私はバジル入りマスタードを購入。
ディジョンはフランスらしい町といった印象で、歩くにはちょうどよいサイズだし、こだわりの雑貨屋さんも多いし、料理はおいしいし、食通でなくても?おすすめの町です~