2009/09/20

スペイン・バルセロナ ベジタリアン天国

9月17日
サンチャゴ・デ・コンポステーラからヴィトリアへ夜行バスで8時間。
スペイン、バスク地方は「美食はバスクにあり」といわれるほどおいしいレストランがいっぱいあるらしい。
といっても、子羊とかフォアグラをたべようとは思わないので、とりあえず雰囲気のよいBARに入ってびっくり!
以前に行ったことのあるバルセロナで食べたようなピンチョスより豪華で種類も豊富!
こんなにつくりこんである料理を気軽に立ち食いしてるなんて~うらやましい・・・しかも安い。
夜9時すぎたころには、家族でお茶したり、老夫婦がワインを飲んでいたり、お洒落をした老若男女が町中にあふれていて、どのBARでもおしゃべりを楽しんでいる。
小さなパン屋さんで買った、クロワッサン、トマトソースが入っている小さなパイ、クミンシード入バケットとかふつうにおいしいので、レベルの高さを実感した。
ヴィトリアからバルセロナまでバスで7時間。夜行バスは満席だったので、早朝の便で向かう。
2度目のバルセロナは、2003年にきた時よりも観光客が増えているような気がした。
以前は、ベジタリアンレストランなんて興味がなかったけれど、今回調べてみてびっくりしたのは、バルセロナ市内には33店舗もベジタリアンレストランがあり、スペイン国内でもスバ抜けてその数が多いらしい。
しかも、2008年にはバルセロナ市は、闘牛を禁止したという。
こんなに動物愛護な町だったとは!
たしかに町を歩いていても、ビオ食材で作ったテイクアウト専門のお店があったり、地元民がはいるようなローカルなレストランでも野菜のみのコースがあったりと、探し求めなくてもベジタリアンが気軽に入れるお店をよく見かけた。
私の誕生日に大好きな場所、ライトアップされたサグラダファミリアが映る池を見に行く事ができたりと、バルセロナっていいな~って思ってたのに・・・・・・・・・・・
スペインの次にどこにいくかを検討していて、西アフリカにあるセネガルとガンビアに行くかどうか?エアチケットの料金や治安情報、帰国のスケジュール調整などけっこういろいろ悩んでいた。
もし強盗にあって今までのデータとか盗まれたりしたら大変なので、データを日本に送ろうという事で、その準備の買い物のためにバルセロナ市内を歩いてるときに、カメラ盗まれた・・・
たぶん、工事中の歩道で、1人くらいしか通れない細い道を歩いている時に後ろにいたカップルだと思う。
それに気づいた時はしばらく放心状態だった。郡司氏は撮影でモンセラートに行っていたので、一人でしくしく泣いた。
この旅で2台もカメラとられるなんて。なさけない・・・
そして私達は、この事件をきっかけに西アフリカ行きをやめる事にした。
もともと日程的にも費用的にもかなりハードで、行く?やめる?を毎日くりかえし話あっていたから、やっぱりやめようと決めたらすごいすっきりした。これも何かのお告げかなと思うようにしている・・・
うまく事が進まないときに無理をすると、もっとひどい目にあいそうなので。
あまりにもへこんでたので、こんな時はおいしいもの食べるしかないでしょう!!という事で、25年以上も前からあるバルセロナでも草分け的な存在のベジタリアンレストランBio Centerへディナーを食べに行った。
ボケリア市場の近くでランブラス通りから少し離れたところにそのお店はあった。

店内はお洒落で落ち着いた雰囲気。

お昼はサラダブッフェ、夜はセットメニューが中心となっていて、オーガニックワインも多く取り揃えている。
私達は単品で注文。
まずは、スープ 3.5EUR

あっという間になくなってしまうほど、セロリ風味が美味。
メイン料理は、野菜のクレープ包み 8.5EUR

クレープの中には、炒めたパプリカ、ズッキーニ、マッシュルームが入っていて、生のトマト、キュウリ、コリアンダーがのせてあり、ほどよい甘さの玉ねぎとリンゴのソースがたっぷりかかっている。
生野菜と炒めた野菜、それにこのソース。絶妙です。
郡司氏はハンバーグを注文 8.5EUR

美しい盛り付けに感激。
そして、このベジミートのしっとり感は、今まで食べたベジミートNO1!
メイン通りから離れた場所にあるにもかかわらず、カップルやインド人のグループなどで店内は賑っていた。
ここまで料理がおいしかったら、ベジタリアンでなくてももう一度食べたいと思うはず。
スペイン人は美味しいものを求めているから、料理も進化していくのかな。
ホステルへの帰り道に、お昼に食べたファーストフード店MAOZの写真を。

野菜をたっぷり食べられるエジプト料理のお店。
15cmくらいのピタパンに揚げたてのファラフェル(ソラマメのコロッケ)をはさんでくれて、野菜は自分で好きなだけ詰め込めるシステム。野菜は、オリーブ、ドライトマト、焼カリフラワー、カレー風味ひよこ豆など15種類くらいあって、ヨーグルトソースやにんにく入りドレッシングがあったり、ただ野菜が切って置いてあるだけでなく、ちゃんと調理された品々が並んでいる。4.2EUR~
サラダだけでも持ち帰れるので、ふたができないくらいたっぷり容器に入れている人もいた。
野菜もソースもパンもおいしいし、気軽に楽しめてGOOD!
BARのピンチョスも、タパス料理も野菜だけでも種類がある上に、ベジタリアンレストランがいっぱいあって、普通のレストランにもベジコースがあるバルセロナは、旅するベジタリアンには天国のような町かもしれない。(スリには注意!!)
追伸: 10月初旬に一時帰国します。簡単に料理写真がきれいに撮れるカメラを譲って下さる方がいらっしゃいましたら、ご連絡をお待ちしています。