2009/07/30

フランス ルピュイ 快適な小さな街

7月27日
ルピュイに到着したのは、23時を過ぎていた。
購入していたTGVのチケットでは、もう少し早く到着する予定だったけれど、電車が遅れて乗継が上手く出来なかった。
ホテル探しのため町をうろうろしていると、アメリカ人カップルが心配して、開いてそうな宿を紹介してくれた。そちらに向かうと、その宿はすでに満室だった。親切な宿のオーナーは、他の宿に電話をしてくれて、鍵のかかっているホテル入口の暗証番号と、NO6の部屋に泊まるようにと電話先の宿のオーナーの言葉を伝えてくれた。
深夜にもかかわらず、親切な人達のおかげで、フロントに誰もいないホテルにチェックインすることができた。
翌日、巡礼地である小さな町を散策。
細い路地に、にぎわうレストランがあったのでそちらで昼食をとることに。

テーブルのマットは、この町の地図。

まわりのお客さんが食べているものを指さして、メニューを見せてもらうと、ベジタリアンの料理があったので、さっそく注文。11EUR

クレープの中を開いてみると、トマト・金時豆・豆腐がたっぷり入っていた。

付け合わせのバターライスも、さっぱりしたサラダもおいしくて、雰囲気もよくて、しあわせ~
それにしてもこれはフランス料理でないのでは?と思いながら食べていた。
食後に店員さんに聞いてみると、メキシコ料理だという。
やっぱりなぁ・・・
せっかくフランスにきてるのだから地方料理が食べたかったなぁと思いつつ、次からはもっとちゃんと確認しなくては・・・
町を散策した後、ホテル前のパン屋さんでバケットとクロワッサンを購入。

バケットの外はばりっとしていて、中はもちもちしているし、上質なバターで作ったクロワッサンは、シャクシャクしていて何個でも食べれそう。

人気お店のようで、お昼すぎには商品がほとんどなくなっていた。
もうそろそろパンは飽きたなぁといっていたけれど、フランスのパンはちがいますなぁ
ホテル近くには、スーパーもあったので早速買い出しに。
売場の一角にオリジナルブランドのBIO商品が。

イタリアでも見かけたぽん菓子を購入。

スーパーの帰り際、クワの木においしそうな実がなっていたので、デザート用にもぎ取る郡司氏。

夜9時すぎでも明るいので、サンドイッチを作って川沿いでワインと共に夕食をいただく。

バッケトにドライトマトペーストを塗って、トマト・きゅうり・サラダMIXをはさんで、PESTO(バジル・にんにく・松の実・オリーブオイルでできたペースト)をかけて出来上がり。
ルピュイは、絶対にもう一度こなくては~と思うほど、ゆったりとした素敵な街です

イタリア ローマ マクロビオティックレストラン

7月25日
カターニアからパレルモまでバスで2時間半。
パレルモでも、市場散策を楽しんだ。
キッチン付きのホテルではないので、保存食品を買うことに。
ナッツ売り場でアーモンドとピスタチオを購入 100g1EUR

甘酸っぱくて濃厚な味のドライトマトのペースト 100g1EUR

このペーストをパンにつけるだけで、贅沢な気分に。
その後、パレルモからローマへ夜行バスで移動。12時間の移動はきつかった・・・
ローマのテルミニ駅は観光客で人があふれていて、インフォメーションで質問するだけでも1時間近くならばなくてはいけない。せっかくならんでも、それはここではわからないと言われて終わり・・・
あっちこっち振り回されてなにもできないままその日が終わった。
翌日、朝からヴァチカン市国へ。
何回きてもここの建築物のすごさには感動!
らせん階段をひたすらのぼり、クーポラから見るローマの景色は美しい。
そして、この日のランチは、ローマ市内にあるマクロビオティックレストランへ。
ヨーロッパでは、マクロビオティックは20年程前からレストランがあったりするので、各地にあるのは知っていたけれど、ローマにあったなんて~
メトロのValle Aurelia駅から10分くらい歩くと緑豊かな公園があり、その公園前にゆったりとした客席のリストランテUN PUNTO MACROBIOTICOがあった。

土曜日のお昼時ということもあるのか、ほぼ満席だったのでびっくり!
マクロビオティックってこんなに人気があったの!?

メニューは黒板に書かれてあり、スープとプレートのセットを注文。8EUR

野菜のコンソメ風スープ
野菜を煮出したさっぱり味のスープの中には、ニンジン・セロリ・ショートパスタが入っていた。

お皿の上には、麦入り玄米ごはんにはニンジンとインゲン。ズッキーニの炒めもの。ズッキーニ入り白米。ひよこ豆。ルコラのサラダがのっている。
ここはイタリアか?と思ってしまうほど、マクロビオティックに忠実な献立!!
久しぶりに思いっきり穀物食べてうれしかった~
それにしても、従業員もお客さんも痩せている人が多く、静かに食事をしている姿を見ていると、同じ指向で同じような食事をすると、国籍など関係なく似たような人種になるのか、と改めて感心する。
このお店は、イタリア国内にレストランや食材店を何店舗ももっている大きなグループ会社のようで、レジ前には、豆や穀物などの食材も販売していた。
夜には、コース料理などもあるみたいなので、別バージョンの料理も食べてみたいなぁ。

2009/07/22

イタリア カターニア 再び市場へ!

マルタ島を早朝5時に出発したフェリーは、3時間でイタリア・カターニアに到着。
夜中から起きていたので、時差ボケみたいに頭がぼーとしている。
カターニアでは、前回のホステルにもう1度泊ることを決めていた。
市場も近いし、キッチンもあるので、料理ができる!
マルタ島では、日曜日を挟んでいたので、お店も開いてなかったり、ベジタリアンレストランはありますか?とインフォメーションでたずねても、ピザのお店しか教えてもらえなかった。マルタ島の料理を堪能することもなく、ピザとかパスタなどを食べていた。
これなら自分で作った方がいいなぁと思いながら過ごしていたので、ここに戻ってくるのを楽しみにしていた。
前回市場に来た時に歩いてない場所をうろうろしていると、玉ねぎのオーブン焼きがあったので、それを購入。

この玉ねぎ丸ごとオーブン焼きは、料理教室でも大人気のメニューで、家にお客さんがくる時もよく作って食べていたのでなつかしい。
玉ねぎを180℃のオーブンで30分くらい焼くだけでできるので超簡単。
そのまま食べても甘くっておいしい~
オリーブのお店では、カラフルな野菜のピクルス入りを200g購入。1EUR

すでに常連となっている八百屋さんでは、トマト・サヤインゲン・玉ねぎ・じゃがいもを購入。
 お昼ごはんには、玉ねぎのオーブン焼き・じゃがいも・オリーブのピクルス・サヤインゲンとトマト炒め。

そして、かばんの奥に忘れられていたレトルト玄米ごはんとゴマ塩。

久し振りに玄米ご飯がありがたい。
夕方からバスにのってアチカステッロを見に行った。
その辺りは、別荘地なっていて海沿いにお洒落なお店がいっぱい。
とりあえずBARでカプチーノを飲んで、ホステルに戻る。
夕食は、トマト・玉ねぎ・オリーブのパスタ

オリーブオイルににんにくとトウガラシをいれて、玉ねぎを炒める。カットしたトマト・グリーンオリーブ・パセリを入れて、ゆがいたパスタとあえて、できあがり。
ごまたっぷりのパンと共に。

メイン料理は、郡司氏念願のムール貝。

500gで1,5EUR!こちらでは、あさりの方が高級。イタリア人は日本にくると、アサリが安いのでびっくりするらしい。私達は、ムール貝が安いのでびっくりしているけれど。

オリーブオイルににんにくの香りを移して、ムール貝と白ワインを入れ、フライパンにふたをして貝が開くまで蒸す。刻んだパセリとレモンをたっぷりかけてできあがり~
このボリュームで1,5EURなんて!やっぱり自炊はやめられません。
うまみたっぷりのスープを共に食べると最高!
もうしばらくムール貝を食べなくてもいいかも・・・

2009/07/21

イタリア カターニア 海草サラダ

7月17日
ナポリからフェリーで12時間。シチリア・エトナ山の麓のカターニアへ。
インフォメーションで教えてもらったホステルには、キッチンが付いている上に、目の前が市場!
さっそく夕食の買い出しに出かけた。
なんでも揃う市場では、ペッシェリア(魚屋さん)が、新鮮で豊富な種類の魚をいっぱい並べている。
うろうろしていると、貝を扱うお店の中にレモンと一緒にのっている海草を発見。

どうやって食べるの?ときくとサラダにして食べるという。
値段をきくと3EURという。ムール貝1Kgと同じ料金ですか。結構いい値段。
郡司氏にこの事をいうと、ムール貝の方がいいというだろうなと思ったけれど、今後いつ海草に出会えるかわからないので、1皿分注文すると、レモンをしぼってから渡してくれた。
その後、八百屋さんでナス・トマト・パセリ・タマネギ・カラフルないんげん豆を購入。

八百屋さんに海草買ってきた~と話していると、大袈裟にワ~ォ!ボニッシモ!!(それは最高においしい)と興奮気味。イタリア人は海草好きだったのか。
海草にはレモンが必要だと言って袋にレモンを入れてくれた。
猛暑の中、シラクーサまでバスで出かけて、戻ってきてから早速夕食の準備を。
 海草にパセリをまぜて、レモンをたっぷりしぼって、胡椒少々にオリーブオイルをかけていただきます。
 
礒の香りとレモンの酸味が最高。
ものすごい噛みごたえのあるしっかりした食感。
シチリア産白ワイン2EURとも相性ばっちり!
 ぽってりしたナスは、2cmくらいの輪切りにして、にんにくを入れたオイルでじっくり焼き上げる。半分に切ったプチトマトは軽く火を入れてから、焼きあがったナスの上にのせ、バジルをたっぷりかけて出来上がり。
ナスは焼くだけで十分おいしい!!
 にんにくと玉ねぎをオリーブオイルでしっかり炒める。次に豆、プチトマト、刻んだパセリを炒めて、ゆでたペンネをあえ、仕上げはたっぷりのオリーブオイル。
ここのホステルは、濃厚なEXオリーブオイル使い放題というかなりありがたいサービスがあったので、贅沢にオイルを使えた。
カラフルなインゲン豆は、まだら模様の豆が入っていて、火をいれるとほくほくのほどよい硬さに。
 ちいさくてみずみずしい洋ナシをデザートに。
1回で素材を使いきらないといけないので、材料も限られるけれど、3か月ぶりに料理ができて楽しかった~
市場も目の前だし、他に試したい食材もあるし、もっとゆっくり滞在できれば、いろんな料理を作れるのに~
次は、どの町で料理ができるのかしら・・・

2009/07/16

イタリア ナポリ ピッツア三昧!

フェリーの中で8年ぶりのイタリアに胸をときめかせながら、ギリシャ・パトラ港からイタリア・バーリ港まで14時間。
きれいになっていたバーリ港は、観光に力をいれてるらしく、立派なツーリストインフォメーションができていた。
私はとにかくイタリアが好きだ!
イタリアの空気を吸っているだけで満足なくらい好き。
たとえ公共交通機関がいい加減でも、日曜日に全部のお店が閉まっても、相手が理解してなくても、えんえんと一生懸命イタリア語でぺらぺら話しかけられても、全部OK!!
8年ぶりにイタリアに到着しても、その気持ちは変わってなかったので、何もしなくてもすでにしあわせ~
到着した日は、日曜日。
町中全部休み!電車まで運行しないなんてさすがだ。
とりあえず、開いているのは駅前にあるマクドナルドとピザのお店だけだったので、カルッツオーネを食べた。1.3EUR


郡司氏がマテーラに行っている間、私はひとりで海沿いを散歩したりして時間を過ごしていた。
イタリアの場合、女の子一人で歩いていると、通りすがりのおじいさんとかにやたら話かけられて、けっこう忙しい。
適当に挨拶する程度だとひまつぶしにはちょうどよい。
21時を過ぎたころ郡司氏が戻ってきたら、駅前で無料配布のご飯を食べてきたのでお腹いっぱいだ~などと言っている。
貧しい人のために配っているご飯を、なんとなく除いていたらもらえたという。
私はお腹すいてるので、結局お昼と一緒のお店で、切売のピザ2EURを食べた。

翌日、列車とバスでガルガーノ岬へ。
海が見渡せるモンテサンタンジェロの町並みは、まるで迷路のように道が入り組んでいる。バスの本数があまりないので、教会への往復くらいしかできなかったけれど、次にイタリアに来た時には、こういう小さな街でゆっくりしたいなぁ。
ナポリには、21時すぎに到着。ホテルのチェックインをすまして目指したのは、ナポリピッツアの超有名店ダ・ミケーレ。
以前、イタリアにいた時にナポリは治安が悪いから避けていた。だけど、出会った日本人の女の子から、イタリアでピザはどこでも食べれるけれど、ナポリのピザはそれらとは全くちがうのよ。それは、日本ではうどんがどこでも食べられるけれど、讃岐のうどんは違うのと一緒よ。という名言をきいてしまったのでナポリに行くしかないと思い、最初に食べたのがこのお店。
ちょうど晩御飯の時間だったので、お店の前にはお客さんがあふれている。

この日はどこかの国のVIPが警察の護衛付きで食べにきていた。
整理券をもらって、1時間以上待ってようやく着席。

メニューは、マルゲリータとマリナーラの2種類のみ。
マルゲリータのノーマルサイズを注文。4EUR

ナポリのピザはのどごしが全然ちがう。トマトソースとモッツァレッラチーズと生地の一体感がたまらない~
やっぱりナポリのピザは最高だ~
翌日のお昼は、なつかしのテイクアウトのピザ1EUR。

これをナポリにいる間あきもせずに毎日食べていた。

ちなみにこの看板のお店は、ナポリピッツァ協会(Associazione Verace Pizza Napoletana)』が認めたという目印。日本でもこの認証を取っているお店が何件かある。まぁ、これがあるから絶対においしいのかどうかはわからないけれど。
さすがに郡司氏はピザもういらないとかいっているけれど、次いつこれるかわからないのだから最後にもう1回ピザ食べさせて~ということで、ナポリ最終日、ホテルからも近かったのでもう一度ダ・ミケーレに食べにいった。
贅沢してダブルモッツァレッラチーズ5EUR

お昼から食べすぎ~と思ったけれど、周りのイタリア人はこれより大きいサイズを注文したり、2人で3枚食べたりしている。
さすが、食べる事を愛するイタリア人は、太ることを恐れたりはしていない。
もうこれで満足?と聞かれたけれど、明日ピザでも全然平気!!
ナポリのピザはあきませぬ。

2009/07/11

ギリシャ アテネ タベルナ

巨岩の上に修道院がある世界遺産の町メテオラには、2002年4月に一度きたことがある。
シーズンオフのメテオラは、あまり人もいなくて、修道院では静かに讃美歌がかかっていて、さみしいところだなぁという印象だった。
ところが、今の時期はヨーロッパのバカンスの真っ最中!
修道院に観光バスが何台も止まっていて、多くの人でにぎわっている。
噴水がある広場では、子供が遊んだり、カフェに何時間も座って話をしているおじいさん達がいたりして、みんな休日を楽しんでいる。
ギリシャでは、食堂のことをタベルナという。
日本語で考えると笑えるけれど、メテオラにも、かわいいタベルナが何件もあった。
この日は、満月だったので、月見のできるテラス席があるタベルナで食事することに。

注文して料理を待ってると、3人組の音楽隊がやってきた。

申し訳ないけれど、そんなに上手ではないので、チップを渡そうという気分にはなれない。無視していると、太鼓係がものすごい大きな音をばんばん叩くので、しかたなく小銭をいれると不服そうにどこかにいった。
遠くから聞こえてるにはいいけれど、真横にこられるとちょっと迷惑。
注文していた料理は、
イミエスタ(ピーマンやトマトにリゾットを入れてオーブン焼したもの)5EUR

こちらのピーマンはとにかくビッグ。その中にハーブで香りつけたトマトご飯が思いっきり詰まっている。
バエミス・ラデレス(オクラのトマト煮)4.5EUR

ミニオクラは、下処理の時に、塩やお酢を使って粘り気をわざわざ抜く作業をするらしく、オクラ特有の粘りはないけれど、ヘタの辺りなどホクホクした食感になっている。
こんなに一度にオクラを食べたのははじめてだけど、おいしかった。

翌日、メテオラの修道院の帰り道でかわいいタベルナを発見したので、軽くランチをいただく。


ぶどうの蔓が日よけになっているテラスで食事。

スコルド・ダリア(にんにく風味のマッシュポテト)2.5EUR

しっとりとしたペーストをパンにつけて食べると、やはりワインがほしくなる
思わず注文すると、ねんきの入った容器にはいってやってきた。2.5EUR

コロキソケフラデス(ズッキーニボール)3EUR

すりおろしたズッキーニとチーズのお好み焼のようなものに、サジキ(きゅうりとにんにくの入ったヨーグルトソース)がたっぷりかかっている。
さっぱりしていておいしい~

そして、アテネでは事前に調べておいたベジタリアンレストランへ向かった。
アクロポリス付近のプラカ地区をさまよってようやくたどりついたのに、お店はなくなっていた・・・残念
まぁ、タベルナにもいっぱい野菜料理はあるので、観光客でにぎわっている通りにあるお店に入った。


ギガンデス・プラキ(白インゲン豆のトマト煮)4.5EUR

ふっくらとした大きなインゲン豆は素朴な味わい。
本日のスペシャリテだと言っていたナスのオーブン焼き8EUR

なすの上には、トマトとしっかり炒めた甘い玉ねぎがたっぷり。
シンプルな味付けで野菜の旨みが凝縮されている1品。
すごい人通りの中、おいしくいただきました~
前菜やメインにも野菜だけの料理が こんなにあるとは知らなかった。
ギリシャの野菜料理、ちゃんと勉強して日本でも再現するぞ!!