2009/06/29

エチオピア アジスアベバ→ラリベラ バス移動の2日間

6月19日
夕方、イスタンブール空港から、エジプト・カイロ経由でエチオピア・アジスアベバ空港にむかった。
カイロではエジプシャンエアからエチオピアンエアに乗り換え。
明け方、飛行機が止まったので、寝ぼけながら慌てて降りたら、そこはスーダンだった。
スーダンってどこ??寝ぼけている私達はパニックになっていた。空港職員さんにエチオピアにいく予定なんですがと必死で尋ねると、笑いながら大丈夫といって、さっきまで乗っていた飛行機に車で送ってくれた。
え??というかスーダン経由だなんて・・・二人して心臓ばくばくしてたのに。
後でeチケットを確認したら、ちゃんとスーダン経由と記してあった。
アジスアベバ空港からは地元民がのるミニバスに乗ったのに、何倍もする料金を請求され、ホテル前でもめた。先行き不安だわ。
その日は、ラリベラ行きバスの予約をするために、バス会社にむかった。
エチオピアのバスは、夜間は走らないからラリベラへ行くには、バスで2日間かかる。しかもほとんどのバス会社が座席予約を受け付けていないため、早朝から座席争いをしなくてはいけないという。
とりあえず私達は、途中のデセーまでしか走っていないけれど座席予約を受け付けているセーラムバスを予約した。
翌朝、6時に出発するバスに乗るために4時過ぎに起きた。5時半ごろにバス乗り場に到着。ボディーチェックを受け、バスは定刻を30分くらいすぎて出発した。
最近になってようやく舗装されたと聞いたけれど、がたがたのぐねぐね道は、けっこうハードだ。
10時頃、食事休憩。多くのバスが、この辺りで休憩をとっているみたい。

お店の前の人だかりのほとんどは、売り子さん。
野菜や果物も、食堂前で販売している。
メニューはないようなので、まわりの人が食べているものを指さして注文。

この灰色がかったクレープは、エチオピアの主食のインジェラ。 (10Br 約90円)
インジェラはテフという穀物を発酵させいるのて酸味がある。ふわっとしている生地は、かなり酸味が強い。
インドのミールスみたいに何種類かのおかずがのっている。みためよりスパイスはきいていないので、インジェラの酸味がよけいに引き立つ。なんとなく喉に詰まる気がして、がんばってようやく半分くらい食べれた。
食堂をでると、ものすごい勢いで売り子さんが近寄ってくる。

こちらは、麦や豆を炒ったもの。ほんのり塩分がきいている。1すくい1Br。
噛みごたえのある素朴な味は、食べ始めると止まらない。
またしても、がたがた道を延々と走る。
何時間かたつと、感じのよいカフェで休憩。

エチオピアは、アラヴィカコーヒー発祥の地でもあり、イタリアに占領されていた時代があった影響で、カフェには立派なエスプレッソマシーンがそなえてあり、おいしくコーヒーがいただける。

マッキャートとドルチェで6Br

2~30円くらいで飲めるこのコーヒーは、かなりおいしい!安い!ありがたい!
15時くらいに、中継点の町デセーに到着。
ここからラリベラ行きのバスは、翌日5時に出発する。バスターミナルのゲートは4時30分頃に開くので、早めに来た方がいいよと教えてもらった。
バスターミナルに近いホテルに泊まり、明日に備える。
翌朝、私達は3時過ぎに起きて、まだ薄暗い4時頃にゲート前に行った。その時間でも、人はいっぱいいる。4時30分ごろゲートが開くと、みんないっせいにわ~とかいいながら目的のバスに走り込む。
バスの中では、そこは俺の席だとかいいながらけっこうもめている。きっといつもこんな風にもめているのだろう。私達はなんとか席を確保し、5時30分に出発。
メインの交通手段であるバスに予約システムを導入しないなんて、かなり理解に苦しむわ。
いくつもの峠を越えて、ちいさな町で食事休憩。

ここでもメニューがなく、またしても人が食べているものを指さして注文。

これは何?ときいたらスペシャルフードだといってた。
熱した鍋の中には、大豆のペースト、トマトで煮込んだレンズ豆、炒り卵とグリーンチリが入っていた。
ペーストがほどよく甘く、チリがぴりっときいていて、パンにつけるとおいしかった。
またしてもがたがた道を走っていると、ものすごい人だかりを見つける。

土曜日は市場の日らしく、それで人がいっぱい集まっているようだ。
市場の付近を通ると、バスに乗っている何人かがとまってくれ~と叫んだ。
そこには、サトウキビの売り子さんがいっぱい待っていた。

エチオピア人は、サトウキビが大好きみたいで、何個も買い込んでいた。

竹のようにかたい外皮を歯でむしりとって中身をしゃりしゃりしがんでいた。私の歯では、これは噛み切れそうにないわ。
バスの中はしばらくしゃりしゃりの音が響いていた。
15時すぎにようやくラリベラに到着。
乾期の終わりの渇ききった風景が、妙に美しくみえた。
ホテルをきめ、停電だというので水シャワーを浴びて、食事に出かけた。
近くのホテルに雰囲気の良いレストランがあったので、そこで夕食を。

停電なのでテーブルにはローソクが灯してある。

オリーブクリームソースのパスタを注文。25Br

スパゲッティはべちゃべちゃしているし、クリームソースは塩辛くって粉っぽい。
パスタをアルデンテにゆがくという事までは、この地に根付かなかったみたい。残念。
停電で真っ暗な街では、ものすごくきれいに星が見えた。
標高2500mもあるので、すごく星が近くにあるように感じた。
だけど2日間のバス移動で、身体の節々が痛くなってたので、ゆっくり星を楽しむ余裕もなく眠ってしまった・・・