2010/02/23

ボリビア 太陽の島 パチャママの祭り

2月16日
ペルー・クスコからプーノまで7時間。朝5時ごろ到着し寒いバスターミナルで2時間ほど待ち、ボリビア・コパカバーナ行きのバスにのる。
ボリビア国境では、日本人は別室で裸にされて金品を盗られるらしいなどという恐ろしい噂を聞いていたけれど、全くそんな気配などない平和なイミグレーションだった。
13時前にティティカカ湖畔の町コパカバーナに到着。
ティティカカ湖にうかぶ太陽の島行きのフェリーが30分後に出るというので、急いで小さな船に飛び乗った。
1時間半ほどで太陽の島に到着。
島に降りた途端、軽い気持ちでフェリーに飛び乗ったことを後悔した。

この島の宿は、ほとんどが石段を登りつめたところにある。それを知っている人は、コパカバーナの宿に荷物を置いて、軽装でここにきているみたい。
あの石段を荷物を抱えて登るなんて私には無理・・・
困っていると客引きをしていた少年が10Bor(約150円)で荷物を持ってあげるというので迷わずお願いした。
標高3890m、ティティカカ湖は富士山山頂よりも高い場所にある。酸素が薄いのでぜぇぜぇ言いながら、何度も休憩してようやくホテルが見えてきた。
予定していたホテルはもう少し上だったけれど、あまりにもしんどいので途中のホテルにチェックイン。

1泊2人で50Bor(750円)。インディヘナのおばちゃんはなぜか愛想が悪いけれど、最高に眺めのよい場所。
何よりもこの島は、車が走っていないので、ものすごく静か。
数年前は宿もお店もほとんどなかったようだけど、今は完全に観光化されていて、レストラン(ピザ屋が多い)やホテルも充実している。
だけど、脚力に自信がないと宿にたどり着けない・・・
夕食は、ホテルの食堂のセットメニューから野菜オムレツをチョイス。25Bor
最初はキヌアのスープから

とろけたカボチャがまろやかな味わい。中にはたっぷりのキヌアが入っている。

ご飯、ジャガイモ、カリフラワー、オムレツと見た目はかなりシンプルだけど、野菜たっぷりのオムレツがけっこう美味。
郡司氏はティティカカ湖名物トゥルチャ(マス)のソテーをチョイス。

ほどよい脂で臭みもなく、久しぶりに美味しい魚を食べたね~と二人で絶賛!!
ロバの鳴き声しか聞こえない静かな夜。ぐっすり熟睡できました。
翌朝、道向こうのユースホステルのメニューに伝統的なブレックファーストと書いてあったので、そちらを食べに行った。

出てきた時は、何か他についてくるのか?と思ったけれど、キヌアの粉をミルクに溶いたもの。が料理の内容だったみたい。10Bor
キヌアはティティカカ湖が原産。
穀物の粉だけあって腹もちはかなりよかったけれど・・・
島には、湧水が流れていて、その脇にクレソンがたっぷり自生していた。

さっそくクレソンを摘んでサンドイッチに。

天気もよく、夕方から月の島に行ったりとティティカカ湖を満喫した。
夕食はホテルの食堂で昨日と同じものを食べた。
そしてその夜、1時過ぎ。ものすごい爆音で目が覚めた。
雹(ヒョウ)が降ってきた。天窓の波板が破れるのではないかの心配するくらいの勢いだった。
それに加えて雷が近くに落ちて地響きがすごい。
ものすごい嵐なのに、なぜかホテルの近くで花火が何発も上がっている。
何かの儀式なのか?お祈りのような歌声が、雷と花火の音に負けない勢いで聞こえてくる。
ほとんど眠れないまま朝を迎えた。
窓から外を見てみると、子供達が楽しそうに風船で飾り付けをしている。

そして、おじさんたちもかわいらしい紙飾りをつけて、コカの葉、塩、砂糖菓子と共にビールを飲んでいる。

何のお祭なの?と聞くとパチャママに感謝する祭りだといっていた。
パチャママとは大地母神のこと。
本来、インカの人々は彼らの暦でお祭をしていたけれど、スペイン侵略以降はキリスト教の祭祀の日にお祭をしているよう。
時代はかわってもインカの人々はパチャママに感謝!!なのだ。
それにしても、深夜の祈りの歌声すごかった。