2010/03/16

ブラジル サンパウロ ブラジルの中にあるニホン

3月14日
リオディジャネイロからTAMエアでレシフェへ。
レシフェ滞在の後、UAエアでサンパウロ・ワシントン経由で成田というルートで帰国。
いつもエアチケットはネットで購入していたのだけど、クレジットカードのエラーが出るので、日本語OKの旅行代理店で色々と教えてもらうと、ブラジルの国内線は、ブラジル発行のクレジットカードしか使えないという。
唯一、海外のクレジットカードが使えたTAMエアも2010年から会社のコンピューターシステムが変って、ここ数カ月、まともにチケット購入ができなかったとか。
(ブラジルで国内線の航空券をネットで購入する人は、注意が必要です)
レシフェは北部最大の町。大都会とビーチがセットになっている環境のよい町だけど、赤道近くなので、めちゃくちゃ暑い!!
田舎の方に行くと、暑くてもエアコンもないので、みんな日陰で涼んでいる。
田舎のブラジルも穏やかでいい感じだった。いろんな人に親切にしてもらって、あ~~~もっとブラジルにいたい!!!という気持ちを引きずりながら、トランジットのサンパウロへ。
サンパウロでは10時間もトランジットの時間があったので、荷物を預けて市内見物。
お昼時だったので、東洋人街近くにあるマクロビオティックレストランへ向う。
地下鉄リベルターデの駅を降りると、屋台がいっぱい出ていて、よくみると、ヤキソバ、タコ焼き、今川焼、天ぷらなどと書いてある。
ソース系に弱い関西人なので、マクロビレストランいくのやめようかと一瞬おもったけれど、数時間後には日本に到着してるのだから、ここでヤキソバ食べなくても・・・ということで、予定していたレストランを探しに行く。
住所を何度も確認して見つけたビルには、


頑丈な扉にレストランの名前Satoriとかいてある小さな紙が張ってあるだけ。
ベルを鳴らすと上からスタッフらしき人が降りてきた。話を聞くと今日は日曜日で休みだけど、夕方から友達がくるからたまたまここにいるんだよとのこと。
何か食べたい~といったら、有り合わせでもよいのならということで、定休日なのにも関わらず、料理を出してもらえる事に。
オープンキッチンなので作っている様子がよく見える。

ミソシル食べる?ナットウ大丈夫?などの質問に大喜びで答える私達。
さすがに東洋人街が近いだけあって、品揃えが違います。
まず運ばれてきたのが、

セロリ入り納豆、ネギの酢味噌、全粒粉のパンの上には味噌入りケールペースト、南瓜、青菜、レンコン、レタスの中には大根のお漬物、そして大根の味噌汁という完璧なマクロビオティック料理。
マクロビオティックは料理教室のカリキュラムがしっかりしてるので、世界中どこで食べても基本の調理法が守られているのはやっぱりすごい!!
その後、モチ食べる?おむすびは?とどんどん運んできてくれた。

玄米モチは、大根おろしと醤油付。焼味噌おむすびは梅干入り
そして、食後は熱いお番茶。

ここはどこ?もう日本に着いたのか?というくらい当たり前にニホンな食べ物。
でも全部ブラジル産。
玄米おむすびを噛みしめているともう思い残すことなく日本に帰れます~という気分になれたのだから不思議。
料金を払おうとすると、普段は15Rだけど、私達は料理人ではなく素人だからと言って12Rに値下げしてくれた。
定休日に無理をいって料理作ってもらった上、いろんなものを食べさせてもらったのに・・・。本当にありがとう!!!
お腹いっぱいになったはずなのに、屋台を目の前にすると我慢できずに今川焼きを購入。2R

帰国前にニホンを堪能できたサンパウロでした~

2010/03/13

ブラジル リオディジャネイロ カリオカになりたい!

3月10日
クリチバからリオディジャネイロまでバスで12時間。
郊外のバスターミナルから市内を走るバスに乗り換え、ホステルのあるコパカバーナにむかう。
今までいろんな国の路線バスに乗ったけれどこんなに激しい運転ははじめてかも。
道路もぼこぼこしているので、常にガタガタ揺れてる上に、ものすごい急発進・急停車をくりかえし、カーブでもスピードを落とさないので、油断していると椅子から落とされそうになる。
バスに乗ってて悲鳴をあげたのもはじめてかも。
ちょっと道路を渡るにも、車が猛スピードで走っているので、ダッシュしないと渡れない。カーブでもほとんどスピードを落とさないので、ぼーと歩いているとはねられそうになる。身のこなしの軽いブラジル人のようにさっさっと道を渡らないと何分たっても向こうに渡れない。という事をのぞけば、リオディジャネイロはサイコーな街。
今まで旅した中でどこかよかったですか?と聞かれれば、リオディジャネイロと答えてしまうと思う。
何よりも景色がものすごくよい。有名なキリスト像が立っているコルトバード丘からみる風景は、すごい。
シュガーローフから見た夕日に染まった霧の間から見えるリオディジャネイロの夜景なんて、やばい。
そして、ブラジル人がオシャレでかっこよい!親切でピースフルで明るくてクールな人々。
私達が滞在していたコパカバーナはビーチにも歩いていけるような町だったので、高層ビルが立ち並んでいても、ぜんぜん息苦しくない。
スーパーマーケットもいっぱいあるし、日本食材も普通にあるし、日曜日には新鮮な野菜がいっぱいおいてある市場が立つし、庶民的な食堂からおしゃれなレストランまでそろっているし、地下鉄に乗ればダウンタウンまで簡単に出れるし・・・数え上げたらキリがないほど便利なのに、目の前がビーチという環境。
ステキすぎます。
滞在3日目にランチを食べにレブロン地区へバスで向かった。
バスで10分ほどのこの地区はコパカバーナより落ち着いた町。
オシャレなオープンテラスのレストランが立ち並ぶ通りにベジタリアンレストランVegetariano Social Clubというかたい名前のお店はあった。

カラフルで小さな店内は、1人でランチを食べにきているという常連さんで席はいっぱい。男の人が多いのが意外だった。

サラダ3種・スープ・温菜6種というシンプルな内容。22R


まずは冷菜とスープ。

青汁で有名なほろ苦いケールのスープは、スモークした豆腐が入っていた。その香りはまるでソーセージでも入っているかのよう。
葉野菜に豆腐ペーストをかけ、キャッサバ芋とトウモロコシ粉で作ったクスクスにはスライスズッキーニとトマト、ほどよい酸味のあるキヌアにはみじん切りの野菜、真ん中は玄米。
そして、温菜。

マクロビオティックの小豆カボチャを思わせる煮豆、豆腐のキッシュの上にはファリーニャと呼ばれるキャッサバ芋の荒挽き粉、グレーの液体はキャッサバ芋のとろろ状にし熱したもの、ズッキーニの上にはベジミート、緑色の麺はズッキーニの千切で中華風味、そして玄米。
キャッサバ芋は、アマゾンが原種でブラジル人に好まれている食材。あのもちもちポンデゲージョはこの芋の粉を使っている。
ここの料理は、オーガニック食材を使っているだけあって、素材の味がしっかりしているのと、味付けがものすごく繊細で洗練されている。
シンプルながらも満足なランチでした。
食後はレブロンとコパカバーナの間にあるイパネマビーチまでお散歩。
私は、どんな音楽が好きですか?という質問にはいつもボサノヴァと答えていたので、イパネマビーチを歩いているなんて感動!
しかも、リオディジャネイロの空港の名前はアントニオ・カルロスジョビン!
べたなI love Ipanema Tシャツ買いそうになって踏みとどまった。
たぶん日本では着れない。
それにしても二人そろってこの町いいよね~話が止まらなかった。ブラジル人本当にいい人多いよね~話もとまらない。
ブラジルに1年くらい暮したら細胞が入れ替わって、ブラジル人みたいになるんじゃない?なんて真剣に考えている。
何年先かわからないけれど、カリオカ(リオディジャネイロ出身の人)になれる事を望んでいる私達なのでした~
※リオディジャネイロでベジタリアンレストラン関係の仕事があったら紹介して下さい!!

追記:3月16日に成田着で帰国します。その翌日17日から東京ビックサイトにて健康博というイベントで、薬効手染めのあるでばらんさんのお手伝いをしています。
健康おたくの方、ぜひお越しください!

2010/03/11

ブラジル クリチバ 日系人に感謝!

35

アルゼンチン・イグアスをお昼すぎに出発し、ブラジル国境へ。イミグレーションはタクシーに乗ったままのドライブスルー。こんなにあっさりした国境超えは始めて・・・。

国境の町からクリチバまでバスで10時間。

クリチバ到着後、バスターミナルで何か質問するにもブラジルはポルトガル語。ポルトガル語が理解できなくて、苦労していたら、「日本語できますか?」と日系の方が助けてくれて親切にいろいろと教えてくれた。

クリチバはサンパウロに次ぐ日系移民の多い町。

だから日本語を話す人も多いので、「ニホンジンです」といって会話できたのが、うれしかった。

その日のお昼は、一人で町をうろうろして市場にある日本料理店におもわず入ってしまった。

というのも、海外の日本料理店は中国人又は韓国人が経営してることが多いので、日本人から見たら微妙にちがうのだけど、さすがに日系人経営のレストランだと、日本人が食べている和食。旅人がブラジルで日本食を食べまくっている理由がようやくわかった。

TAKEというレストランは、ブッフェで計り売りのシステムのお店。

ブラジルではこの計り売りタイプのお店をよく見かける。食べ放題より合理的でよいかも。

野菜のかき揚げ、キュウリの酢の物、巻寿司、ガリ、わさび、豆腐、ヤキソバなどオーソドックスな和食が並ぶ。

お皿に一通り並べて300g10R(約500円)。お味噌汁はサービスで付いていた。

久しぶりの和食に大感動。ブラジル産醤油東山(トウザン)が妙に愛おしく思えた。

翌日、ランチ営業のみ食べ放題のベジタリアンレストランGreen lifeへ。

入り口には品数豊富な自然食品。野菜やフルーツも販売している。

カフェテリアのような店内は、日曜日ということもあり、ほぼ満席。

料理は冷菜、温菜に分かれていて30種類くらいあり、別のコーナーにはデザートやジュースも置いてある。



まずは、カボチャベースの粟入りスープと冷菜を。

やはり日系人の影響を感じずにはいられないアイテムの数々。煮大豆、ポテトサラダ、豆腐の横にはショウガ醤油などなど。日本ではあたり前の事なんだけど、ショウガ醤油がウレシイ。

温菜では、玄米・ファジョーリ・ラザニア・キャッサバイモ・ボイルキャベツ・ベジミートの串カツ・揚げバナナ。

串カツ!!いつから食べてないだろう。郡司氏は3本も食べていた。

ほんのり甘いういろうのみたいなデザートと甘くないブドウジュース。

このブドウジュースがさっぱりしていて美味。

ここはお客さんも多いので、料理の回転がよくいつも新鮮な料理が並んでいる。

二人して動けないくらいに食べてしまいました~

料金117R900円)、平日は14R

2階にも客席があって、そちらも満席でした。

帰り際、日系1世らしき80歳くらいのおじいさんが「こんにちは。お元気ですか?」と話しかけてくれた。

こんなに遠く離れた国で、どんな苦労をされたのだろうと思うと胸が熱くなる。

でもその方々のおかげで、ブラジルには大満足の和食がそこらじゅうにあふれているのだから、和食に飢えてる旅人には本当にありがたい国なのでございます!!!

2010/03/02

アルゼンチン ブエノスアイレス 衝撃!?の野菜料理

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サンファンからブエノスアイレスまでバスで15時間。

アルゼンチンのバスは基本的にものすごくサービス精神旺盛で、乗り心地もよいのだけれど、会社によってサービスが全然違う。(同じ会社のバスを往復利用しても従業員によってサービスが違う時もあったけど)

以前のったバスは食事付きと言ってた割には、クラッカー・クッキー・ジュースと喉がつまりそうな夕食だった。

今回の会社は、ちゃんとベジタリアンメニューも用意しているというので、ちょっと期待していた。

10時すぎに夕食。足にフィットするトレーが配られ、ガラスのコップでドリンクサービス。ちゃんとワインも用意してある。

運ばれてきた料理は、ニンジンのサラダ!!

味付けなし。マヨネーズ付き。カップの中身はプリン。

そして暖かい料理はボイルしたカボチャ、ジャガイモ、そしてニンジン!

味付けなし。

ニンジンづくしのシンプルな夕食でした。

翌朝、9時前にブエノスアイレスに到着。美しい建築物は南米のパリなどと呼ばれている。

この日は日曜日だったので、アンティーク市場が開催されていた。

1900年代にヨーロッパから移民した人達の調度品がたくさんあるようで、アンティーク好きにはたまらないみたい。

私は誰が使ったかわからないものを買うなら、誰が作ったかわかるものを購入したいと思うけれど・・・

近所のスーパーに夕食の買出しに行くと、インディカ米の玄米があったので、久しぶりに玄米を炊いた。

マッシュルーム、トマト、ズッキーニの煮込み、クミン風味。

クミンの味に触発されてカレーが食べたい~と郡司氏。たしかに南米ではカレーを見かけなかった。

翌日は、おしゃれなレストランやカフェがあつまるパレルモ地区にあるベジタリアンレストランVerdeへ。

大きく育っている街路樹がよい日陰になっているテラス席で食事を。

料理を注文するとまず運ばれてきたのが、パン、フムス(ヒヨコ豆ペースト)とほんのり甘いドリンク。

このドリンクを飲んだ瞬間、あっ。なつかしい、でも何かわからない?????

思い出せない~とかなり気になっていたら、なんと水あめだった。

店内には、水あめ、海草、玄米など、マクロビオティック的な食材が販売されていた。

そして、私が注文したヤマニリゾットが登場。(ヤマニというお米の種類)32ペソ

メニューには、ライス、シーズニング(種子)、醤油、蜂蜜とかかれていたけれど、食べてみるとめちゃくちゃ甘い!

けっこう油もはいっていて、すき焼きの後にご飯をまぜたおじやみたいだった。

そして郡司氏はメニューにカレーとあったので大喜びで注文。36ペソ

運ばれた瞬間、二人して何かの間違い??

これってカレーなの??

しかも冷たいし。

食べたらもっとびっくり!!

酢の入ったココナッツミルクに刻んだ生姜がスープのベースになっていて、千切りのキャベツとアヴォガドペースト、大量のナッツ類、ルコラ、海苔、ゴマが入っていた。

私は一口食べただけで、だめ×××。

火の通ってないココナッツミルクが酸っぱいなんて~

なんで海苔???

郡司氏も最初はびっくりしてたけれど、食べ続けたら癖になるなどといってきれいに食べ干していた。

私は、この味の組み合わせに脳がびっくりして、食欲がなくなってしまった。

野菜の料理でこんなに衝撃を受けたのは初めて。

世界は広いなぁとつくづく感じた一品でした。

(ちなみに他のお客さんは、おいしそうなパスタやキッシュを食べていたので、全部のメニューが創作的なものではないみたい)

2010/03/01

アルゼンチン サンファン 食べ放題ベジレストラン

2月28日
チリ・サンチャゴからアルゼンチン・メンドゥーサまで6時間くらいで到着すると聞いていた。
ところが、標高4000mくらいのところにあるアルゼンチンイミグレーションで3時間も待たされた。
何のためにこんなに時間がかかるのかわからぬ。荷物チェックもなかったのに・・・
予定時間をかなり過ぎて、メンドゥーサに到着したのは深夜12時をまわっていた。
夜遅かったからなのか、何件もホテルに断られ、町はずれのホテルにようやくチェックイン。
町中をタクシーで走ったおかげで、おおきな看板のベジタリアンカフェを見つけたので、翌日ランチを食べに行った。

緑豊かなメンドゥーサは、歩道が広くそこらじゅうにオーブンカフェがいっぱいあり美しい町。
少し早めについたのでテラス席で待っていると、The Green Aplleは定刻を大幅におくれてオープンした。アルゼンチンは時間にゆったりとした人が多いみたい。
カラフルな内装の店内の真ん中に料理が並べられている。

アルゼンチンには、食べ放題のレストランが多くあるようで、こちらのお店もそのスタイル。

お店で食べるには1人28ペソ。持ち帰って食べる場合は量り売りになるようで、レジには計量器がおいてある。

シンプルな料理は手作り感があふれている。
イタリア移民が多いとのことで、アルゼンチンではパスタやピザは日常食になっているらしい。パン粉で焼いたナスに醤油をかけてたべたらかなりおいしかった~ 
しっかり炒めたキノコがたっぷりはいったエンパナーダも今までたべたエンパナーダでNo1!
右側が料理担当のクリスティーニ。旦那さんがホール担当。

慣れない素振りが妙に家庭的で、お料理上手なお宅におじゃましているような雰囲気がGOOD!
1時間近く待たされたけど、おいしい料理だったのでよかった・・・
その後メンドゥーサからサンファン経由でタランパーヤ国立公園の拠点サンアグスティンへ移動。
サンアグスティンでは1泊して、国立公園のツアーに参加した後、長距離バスの発着が多いサンファンへ。
サンファンでも、ベジタリアンレストランSoyChuがあったので、そちらへ夕食を食べに出かけた。

メルヘンティックな内装で、入口には自然食料品が販売してある。

こちらも食べ放題のお店で、案内してくれた店員さんがAll you can eat!と言っていた。
全部で30種類くらいある料理は、全部試すことができませんでした~1人22ペソ



とりあえず、冷菜と温菜をお皿にとってみた。

全体的に薄味で、あっさりした仕上がり。豆や穀物中心の料理なのでそんなに大量には食べれない。欲張らずに八分目くらいでごちそうさま~
外がえらく賑やかだなと思っていたら年に1度のフェスタのようでディズニーランドのエレクトリカルパレード手作り版みたいなパレードが始まっていた。


町内ごとにパレードをしているようで、町1番のきれいなおねえさんがお姫様のように手を振っている。
もともとは豊作のお祭りだったのか、耕運機が先頭で電飾のステージを引っ張っていた。

なかなか面白いパレードでした。
ホステルに戻ると、スタッフの誕生日パーティに誘ってもらった。
屋上では30人くらいでワインを飲んだり、バーべQを楽しんでいた。
疲れているのでお先に失礼したけれど、パーティは明け方まで続いていた。
この日の明け方にチリ地震が起こっていたのだった。この辺りも揺れてたらしい。
今回の旅では、マチュピチュ遺跡の土砂災害、チリ地震と災害地の近くにいる事が多かった。
ちょっとした日程の違いで、被災者になっていたかも知れないことを思うと、他人事ではない。
被災地の1日も早い復興をお祈りします。