2009/09/30

モロッコ ワルザザード ラマダン終了

9月24日
マラケシュからワルザザードまで車で約4時間。
移動日はラマダン最終日。ラマダン終了翌日のお祭りに家族で過ごすため、帰省するモロッコ人でバスは満席だったので8人乗りのミニバスで行く事に。
ミニバスのチケットを販売している人が、どうみても怪しかったので、私服の警官に確認のために質問したら、急に怒り出して、チケットを販売している人を呼びつけ、私達も一緒に取調べ室につれていかれた。
その警官はものすごい剣幕で販売人を怒鳴りつけ、長々と取り調べは続いたのだけど、だんだん弱気になってきたと思ったら、別にその販売人は何も悪い事はしてなかった事が判明。
まぁ、悪い噂の多いモロッコなので私達は安心して予約ができたのでよかったけれど、あれはどうみても断食のストレス発散としか見えなかった・・・
ワルザザードに到着した日、夜に街を歩いていると、美容室はどこもにぎわっている。みんな明日のお祝いの準備をしているようだ。
私達もお祭りが見たいとホテルの人に聞いたけれど、特になにをすることもなく、昼間から家族で食事をするだけだという。
1ヶ月間、昼間に食事ができなかったのだから、明るい時間に食事をするのはさぞかし楽しい食卓だと思う。日本だって昔は、ケとハレの日の食事があって、お祭りのために料理を作ってたはずなのに、今は毎日がお祝いみたいな食事だから、この感覚はもうなくなってしまっている。家族で正装して特別な食事を頂く。大切なものがその時間にあると思う。
私達もラマダン中は少し遠慮して、明るい時間にカフェに行ったりしなかったので、早い時間からレストランに食事に向かうと、正装したモロッコ人(男性のみ)がお茶していた。

皆、和やかそうでよかった。
フランス語のメニューからまずはハリラを注文 8DH

どこのお店にも置いてあり、味は微妙に違う。ここのは具がたっぷり入っていた。
モロッカンサラダ。15DH

美しい盛り付けに感激。
モロッコ料理の定番でもあるオムレツ。こちらはエキゾッチックと名前に書いてあったけれど、なんでエキゾチックなのかはなぞ。40DH

翌日は、往復300Kmのドライブ、バラの街ケランムグナへ。砂漠の中に整備されているくねくねの道を延々と走り続ける。その間、休憩もなしでほとんど飲まず食わず、夕方ホテルに着いたときはへとへとだった。
ホテルに到着するとフロントのお兄さんが、スーパーマーケットではツーリストしかアルコールを買うことができないので、自分達のビールを10本買ってきてほしい、と頼まれた。ラマダン中はアルコールを禁止されているからビールで乾杯したいみたい。いつもの私達ならOK!!だけど、モロッコにきてから私達はアルコール類を飲んでなかった上に、疲れていて買い物にいく余裕はなかったので断った。
イスラム教徒はアルコールの飲酒を禁止されてるけれど、なんだかんだいっても隠れて飲んでる。こそこそしてビール飲まなくてはなんてかわいそう・・・お酒は楽しく飲まないと身体に悪いよ~
私達はシャワーを浴びて、昨日と同じレストランへ向かった。
メニューにサラダが10種類くらい書いてあったので、他のサラダを試すために。
2日続けて食べに行ったので、お店の人は嬉しそうだった。
まずは、ベジタブルスープを注文。10DH

タマネギとジャガイモのピュレにカットしたニンジンが入っていた。あっさりとして美味。
そして楽しみにしていたサラダは、注文したほとんどが今日は無いと言われてショック・・・
アボカドとシブレットとか気になるサラダもあったのに。
昨日からねらっていたニンジンとオレンジのサラダはあったので注文。15DH

何これ?ジュース?というかジュースだった。
千切りのニンジンに絞ったオレンジ果汁。特に味付けはなし。デザートだと思うとおいしいジュースだ。
スープの後にニンジンジュースは水分取りすぎ・・・
そして、野菜のクスクスが運ばれてきた時には、これは本当に1人前なのかと心配するくらいにビッグ。30DH


前回同様、なめらかなクスクスはおいしいけれど、二人でも食べきれないボリューム。付け合せのスープにはジャガイモ・ズッキーニ・にんじん・かぼちゃなどの野菜がたっぷり入っている。しばらくクスクスは食べなくてよいかも・・・
 ワルザザードから山越えしてマラケシュに戻り、夕方にフナ広場へ行くと、観光客が3~4倍くらい増えてる気がした。ラマダン中はツアーも控えてるのかしら?休業してるお店も多いし。
先日、ものすごいテンションだった屋台のお兄さんに通りすがりに挨拶すると、再会を懐かしんでくれる普通のよい人になっていた。やはりあの異常なまでのテンションはラマダンのせいだったのか。
モロッコ滞在中にラマダン中とラマダン後が体験できてよかった。
年に1ヶ月間も食べたいのに食べれないという期間を持っているイスラム教徒は食べる事を慈しんでいると思う。もし日本で国民全員1週間日中断食とか決まったら、日本人の食に対する意識は変わるのだろうか?

2009/09/25

モロッコ マラケシュ モロッコ料理の定番

9月18日
カサブランカ駅前はラマダン中ということで、閑散としていたけれど、マラケシュのフナ広場のカフェやレストランは昼間でも営業していた。
でも、モロッコ人は断食中で何も食べずに広場でお祈りをしていたりするのに、テラス席に座ってその光景を見ながら、飲み食いするなんてちょっと心苦しい。
ラマダン中は断食以外にも禁煙、肌をみせないなどのきまりもあるのに、裸みたいな格好でたばこ吸いながら歩いている西洋人を見ると、ラマダン中にモロッコにきているのだからもう少し気をつかえば?と思ってしまう。
だからといって私達も何も食べない訳にはいかないので、広場から少し奥に入ったレストランで食事することに。

木製のモロッコ家具と壁の絵がエキゾチックな店内。

まずはモロッコパン ホブス

ほんのり甘く、ほどよい弾力がありシンプルながらも味わい深い。
そしてモロッカンサラダ。

ほんのりクミン風味で小さくカットしたトマト、タマネギ、ピーマンにパセリがたっぷり。さっぱりしていておいしい~
モロッコの伝統的なスープ ハリラ

ラマダン明けにまず食されるというくらい栄養価も高くやさしい味わい。ショートパスタ、緑レンズ豆、ひよこ豆が入っていてこれだけでもボリューム満点。
タジン鍋で運ばれてきた野菜のクスクスは、付け合わせのスープをかけていただきます。

このクスクスは超なめらかなのでびっくり!!スープをかける前でもなめらかな舌触りだったのに、スープを吸いこんだクスクスはさらになめらか。フランスや日本でたべたものとは全く違うもののよう。
ニンジン、ズッキーニ、ジャガイモもやわらかく蒸されているし、あまり噛まなくても飲み込めそうなくらい。
そして郡司氏が注文したチキンと野菜のタジンは蓋を開けた瞬間に思わず歓声が。

たっぷりのオリーブと立てかけてある野菜の中に、やわらかく蒸された鳥肉が入っている。
これだけ野菜を一緒に食べるなら体にもよさそう。
このセットにはデザートも付いていて、少し甘めの自家製ヨーグルト

シナモンシュガーのかかったオレンジ。

ミントと共に食べるとさっぱり!これは簡単で見栄えもよいので、家庭でもすぐに真似できそう。
スパイスを多様に使うモロッコ料理だけれど、スパイスが主張せず素材の味を生かしているので、どの料理も食べやすく、やさしい味わい。
いろんな民族と、フランスの植民地だったことも影響されて、モロッコ料理はかなり洗練されている。
お昼からこのボリュームで一人65DH。ヨーロッパからくるとありがたい金額。
その後、夕方のラマダン明けのサイレンを聞いてからフナ広場へ。
やはり昨日と同様、モロッコ人は嬉しそうにナツメやゆで卵、ハリラを食べていた。
私達はお昼に食べすぎたので、スープの屋台で簡単に夕食。

ここでのメニューはハリラと大麦粥のみ。3,5DH

大麦粥はほんのり塩味で、オリーブオイルとオレガノを仕上げにかけてくれる。
これがもう最高に私好み!!モロッコ人はなんでこんなにシンプルでおいしいものを知っているの~
そしてここでは、蜂蜜のたっぷりかかったかりんとうのようなものと一緒にこのスープを食べている。
これが、また両方の味を引き立ててくれる。それはぜんざいと塩こぶの関係性のよう。
あなどれないモロッコ料理。
夜はラマダン明けのモロッコ人(男性しかいないけど)も嬉しそうにタバコを吸いながらカフェでまったりしている。こちらも気兼ねなくお茶できるので、食後にはモロッコの定番、ミントティーを。

モロッコ人はミントティーが大好き!そして屋台やホテルでも無料でミントティーを出してくれるので、1日に何度もミントティーを飲むことになるのだけれど、めちゃくちゃ甘い。砂糖の量は半端でない。
ここは別添えなので安心。
だってこんなに砂糖を毎日取っていて大丈夫なの??

2009/09/24

モロッコ・マラケシュ ラマダン

9月17日
スペイン・バルセロナからモロッコ・カサブランカへVuelingAirで約2時間。
今までの格安航空会社の中で1番簡単に予約でき、余分なお金も払わなくて済み、空港での手続きもシンプルだったのでこの航空会社はおすすめできる。
スペインと2時間時差のあるカサブランカには10時過ぎに到着。空港から列車でマラケシュにむかうのだけど、お腹もすいているし、楽しみにしていたモロッコ料理をカサブランカ市内で食べてから移動しようという事に。
カサブランカ駅で降りるとお昼時なのにお店のほとんどか閉まっている。モロッコ人にたずねると、「今はラマダン中だからどこにいってもレストランは空いてないよ」と言われる。
えっっラマダン中だったの!?
ラマダンとはイスラム教徒が、新月から次の新月まで日中は食事をとらないという断食月のこと。日の出前に朝食をとり、日没までは水さえ飲まないという。
どこか食べるところはない?と聞くとマクドナルドとピザハットは営業してると場所を教えてもらったけれど、探しても見当たらない。うろうろしてると親切そうな人がどうした?と聞いてくるので、ピザハット探してる。というと、むっとして空いてないといって去っていった。
道を尋ねてもうそばっかり教えられるので、あきらめて駅前にあるIbis Hotelへ。

このIbis Hotelはヨーロッパの各地で何度も見かけていた。泊まったことはないけれど、駅中にあったりするので、よく道をたずねたりしてたので、妙に親近感をもっている。
ホテルで食事するなんて、ちょっと贅沢かなと思いながらも、ここしか営業してないからと自分に言い訳しながらレストランへ向かう。

おいしそうな野菜がならんでいたのでサラダバーを注文。40DH

ライス、キャベツ、トマト、キュウリ、サヤインゲンなどが、ちゃんと素材の味をいかしつつ、様々なスパイスを使って料理されている。

このサラダバーを食べただけで、モロッコ料理のすばらしさを実感。
そしてメイン料理は、タジン

この素焼きの容器は、砂漠の中で水がなくても料理ができるように造られていて、野菜や肉を蒸し焼きできるようになっている。
私は野菜のタジン。85DH

たっぷりのグリンピースにニンジン、ジャガイモ、ズッキーニがはいっていターメリック色のクミン風味。しばらく食べれないくらい熱い!でも早く食べたいのでやけどしそうになりながら食べた。
この鍋は野菜のうまみをまったく逃がさないから、野菜の味が深い。
郡司氏は羊のタジン。85DH

すごい量。
郡司氏も今まで食べた羊肉の中で一番おいしいと言っていた。
カサブランカ駅に着いたときに、ラマダン中ときいて日没まで何も食べれないのか。と諦めていたギャップもあってありがたい気分で食事ができた。
それになんとなく、隠れて悪い事をしているような気がして、にやけてしまう。
カサブランカからマラケシュまでは約4時間。せまい8人掛けのコンパートメントは、ラマダン中のモロッコ人。みんな難しそうな顔しているので、喉からからになってもこの中で水を飲むのは申し訳ない気がしたので、私達もプチラマダン。
マラケシュ駅に到着したのは、日没まであと30分くらいの時間だった。
この時間はモロッコ人にとってはものすごく忙しい時間。日没の合図と共に食事ができるので、みんなそれまでに家に帰りたいので道は大渋滞。しかも殺気だっているので、すごく危険。駅の売店でもどなり散らしているおばさんを見かけた。
私達はタクシーで宿に向かうことになったけれど、タクシードライバーだって家に帰りたいから、乗車拒否。
ようやくつかまったタクシーの中で、日没の合図のブザーを聞く。
あの喧騒はどこに?と思うほど、道路には車がほとんど走っていない。
マラケシュの中心地フナ広場では、モロッコ人がすわりこんで食事をしている。
ラマダン明けは、胃にやさしく栄養価のたかい豆や米の入ったハリラというスープやナツメ、ゆでたまごを食べ、その後8時くらいにしっかりと夕食を食べる。そして夜おそくまで街に繰り出し、夜明け前に朝食を食べてから眠るというものすごく身体に悪そうな1日を過ごす。
そういう訳で普段からお祭りみたいなフナ広場は、ラマダン明けでテンション高めのモロッコ人が、町をうろうろしているので、ものすごい人であふれている。
よくたどり着いたなと思うようなものすごくややこしい細い道を曲がりくねってホテルに到着し、荷物を降ろしてフナ広場の屋台へ。
サラダやフライが積まれている屋台のお兄さんに強引に客引きされそこで食事をすることに。

座るとモロッコパンとトマトソースとチリソースを置いてくれる。

チリソースは酸味が強くてパンによくあう。
お昼にいっぱい食べたので夜は少なめに
カラフルオリーブやフライドポテト、ピーマンのマリネ 各5DH

ラマダン明けのモロッコ人は以上にテンションが高いと聞いてたけれど、屋台の客引きなのに歌ったり踊ったりしてホストクラブみたい。
だれが教えたのか変な日本語で話しかけるし、2ショット写真とらされるし、なんなの??と思ってたけれど、ラマダン中のつらそうなのをみてたら、こんなHAPPYな気分になれるのもわかる気がした。
後で一番テンションの高かった店員さんと一緒に撮られた写真をみて、バルセロナでのブルーな気分がどこかに行った。

このキャラ、友達にはなれそうにないけど・・・

2009/09/20

スペイン・バルセロナ ベジタリアン天国

9月17日
サンチャゴ・デ・コンポステーラからヴィトリアへ夜行バスで8時間。
スペイン、バスク地方は「美食はバスクにあり」といわれるほどおいしいレストランがいっぱいあるらしい。
といっても、子羊とかフォアグラをたべようとは思わないので、とりあえず雰囲気のよいBARに入ってびっくり!
以前に行ったことのあるバルセロナで食べたようなピンチョスより豪華で種類も豊富!
こんなにつくりこんである料理を気軽に立ち食いしてるなんて~うらやましい・・・しかも安い。
夜9時すぎたころには、家族でお茶したり、老夫婦がワインを飲んでいたり、お洒落をした老若男女が町中にあふれていて、どのBARでもおしゃべりを楽しんでいる。
小さなパン屋さんで買った、クロワッサン、トマトソースが入っている小さなパイ、クミンシード入バケットとかふつうにおいしいので、レベルの高さを実感した。
ヴィトリアからバルセロナまでバスで7時間。夜行バスは満席だったので、早朝の便で向かう。
2度目のバルセロナは、2003年にきた時よりも観光客が増えているような気がした。
以前は、ベジタリアンレストランなんて興味がなかったけれど、今回調べてみてびっくりしたのは、バルセロナ市内には33店舗もベジタリアンレストランがあり、スペイン国内でもスバ抜けてその数が多いらしい。
しかも、2008年にはバルセロナ市は、闘牛を禁止したという。
こんなに動物愛護な町だったとは!
たしかに町を歩いていても、ビオ食材で作ったテイクアウト専門のお店があったり、地元民がはいるようなローカルなレストランでも野菜のみのコースがあったりと、探し求めなくてもベジタリアンが気軽に入れるお店をよく見かけた。
私の誕生日に大好きな場所、ライトアップされたサグラダファミリアが映る池を見に行く事ができたりと、バルセロナっていいな~って思ってたのに・・・・・・・・・・・
スペインの次にどこにいくかを検討していて、西アフリカにあるセネガルとガンビアに行くかどうか?エアチケットの料金や治安情報、帰国のスケジュール調整などけっこういろいろ悩んでいた。
もし強盗にあって今までのデータとか盗まれたりしたら大変なので、データを日本に送ろうという事で、その準備の買い物のためにバルセロナ市内を歩いてるときに、カメラ盗まれた・・・
たぶん、工事中の歩道で、1人くらいしか通れない細い道を歩いている時に後ろにいたカップルだと思う。
それに気づいた時はしばらく放心状態だった。郡司氏は撮影でモンセラートに行っていたので、一人でしくしく泣いた。
この旅で2台もカメラとられるなんて。なさけない・・・
そして私達は、この事件をきっかけに西アフリカ行きをやめる事にした。
もともと日程的にも費用的にもかなりハードで、行く?やめる?を毎日くりかえし話あっていたから、やっぱりやめようと決めたらすごいすっきりした。これも何かのお告げかなと思うようにしている・・・
うまく事が進まないときに無理をすると、もっとひどい目にあいそうなので。
あまりにもへこんでたので、こんな時はおいしいもの食べるしかないでしょう!!という事で、25年以上も前からあるバルセロナでも草分け的な存在のベジタリアンレストランBio Centerへディナーを食べに行った。
ボケリア市場の近くでランブラス通りから少し離れたところにそのお店はあった。

店内はお洒落で落ち着いた雰囲気。

お昼はサラダブッフェ、夜はセットメニューが中心となっていて、オーガニックワインも多く取り揃えている。
私達は単品で注文。
まずは、スープ 3.5EUR

あっという間になくなってしまうほど、セロリ風味が美味。
メイン料理は、野菜のクレープ包み 8.5EUR

クレープの中には、炒めたパプリカ、ズッキーニ、マッシュルームが入っていて、生のトマト、キュウリ、コリアンダーがのせてあり、ほどよい甘さの玉ねぎとリンゴのソースがたっぷりかかっている。
生野菜と炒めた野菜、それにこのソース。絶妙です。
郡司氏はハンバーグを注文 8.5EUR

美しい盛り付けに感激。
そして、このベジミートのしっとり感は、今まで食べたベジミートNO1!
メイン通りから離れた場所にあるにもかかわらず、カップルやインド人のグループなどで店内は賑っていた。
ここまで料理がおいしかったら、ベジタリアンでなくてももう一度食べたいと思うはず。
スペイン人は美味しいものを求めているから、料理も進化していくのかな。
ホステルへの帰り道に、お昼に食べたファーストフード店MAOZの写真を。

野菜をたっぷり食べられるエジプト料理のお店。
15cmくらいのピタパンに揚げたてのファラフェル(ソラマメのコロッケ)をはさんでくれて、野菜は自分で好きなだけ詰め込めるシステム。野菜は、オリーブ、ドライトマト、焼カリフラワー、カレー風味ひよこ豆など15種類くらいあって、ヨーグルトソースやにんにく入りドレッシングがあったり、ただ野菜が切って置いてあるだけでなく、ちゃんと調理された品々が並んでいる。4.2EUR~
サラダだけでも持ち帰れるので、ふたができないくらいたっぷり容器に入れている人もいた。
野菜もソースもパンもおいしいし、気軽に楽しめてGOOD!
BARのピンチョスも、タパス料理も野菜だけでも種類がある上に、ベジタリアンレストランがいっぱいあって、普通のレストランにもベジコースがあるバルセロナは、旅するベジタリアンには天国のような町かもしれない。(スリには注意!!)
追伸: 10月初旬に一時帰国します。簡単に料理写真がきれいに撮れるカメラを譲って下さる方がいらっしゃいましたら、ご連絡をお待ちしています。

2009/09/13

スペイン サンチャゴ・デ・コンポステーラ ガリシア産

9月11日
ポルトガル・ブラガからスペイン・サンチャゴデコンポステーラまでバスで4時間。
EU内はパスポートチェックがないので特に国境越えを意識することもなく、20時過ぎに到着。
予約したホステルに到着すると、Free Sangliaが私達を出迎えてくれた。

スペインではサングリア飲みたいな、とバスで話してたので、こんなにスペインらしいサービスを受け大満足♪
自分はスペイン出身ではなく、ガリシア人だ!ガリシア出身者はスペイン出身と言わないんだよと教えてくれたホステルの受付のお兄さんと話していると、レストランのフライヤー見つけた。それにはスペイン語で、BIOだのECOだの書いてあったので、翌日のディナータイムに行く事を決定。
ちなみにこのレストランの営業時間はランチ13時から16時、ディナー21時から23時までというスペインタイム。
私達は日が沈むくらいまでは出掛けているので、20時くらいでお店が閉まると食事するのは難しいけれど、21時からオープンとなると安心して食べに行く事ができるのでありがたい。
コンポステーラ大聖堂をすぎ、レストランが集まる賑やかな通りから離れた静かな場所にCOMARCA54はあった。

メニューはなく、四角皿には温かい料理を、ボウル皿にはサラダを好きなだけいれる事ができ、それぞれにドリンクとパンがついている。(おかわりはなし)5EUR


トマトとチーズのブルスケッタ、緑レンズマメ煮、ジャガイモとナスのクリーム煮、キャベツとにんじん炒め醤油風味。
ここはベジタリアン専門ではなく豚肉のキヌア和えもあった。


レタス・トマト・グリーンピース・玉ねぎ・粟・パプリカとナスのマリネ。
ドレッシングに、オリーブオイルとビネガーを。
「たまり」と平仮名で書かれた醤油も置いてあった。この手のレストランでは醤油は当たり前のように置いてあり、ロンドンで行ったベジタリアンレストランには柳宗理デザインのキッコーマン卓上醤油が各テーブルにあった。
全体的にシンプルで薄味。最近、自分でつくる料理が塩分きつめになってきていることを実感した。
お客は私達だけだったので、食後に店員さんとゆっくり話ができた。
このお店の名前はどういう意味なのか質問すると、COMARCAはスペイン語で地区、ガリシア地方には53の地区があり、ここは54番目の新しいスペース(理想郷)という気持ちを込めて名前を付けたという。
そして、すべてガリシア産でオーガニックの食材だけを使って料理しているというかなりのこだわりぶり。
マクロビオティックではその土地で暮らすには、その土地のものを食べるのが良い(身土不二)とされているけれど、まさにそれを実践しているレストランだった。
親切でフレンドリーな店員さんは、帰り際に手土産でガリシア産のオイルサーディンを持たせてくれた。

オイルサーディンって食べた事ないんだけれど、断るわけにもいかないし、ありがたく頂戴した。
それにしてもこのお店、お客さん少ないけれど大丈夫かと心配。
こんなにこだわっているお店は貴重なのだから、サンチャゴ・デ・コンポステーラへの巡礼後はこのレストランでガリシアを満喫してから帰路について~