2010/01/26

ニカラグア オメペテ島 ベジインディオビエホ

1月22日
エルサルバドル・サンサルバドルからニカラグア・マナグアまでバスで12時間。
バスは早朝5時前に出発。マナグアに到着するまでほとんど休憩もなく、単調な道を延々と走り続ける。この辺りは治安が悪いからなのか夜行バスがない。日中12時間の移動はけっこうきつい・・・
ようやくマナグアに到着すると、やはりバスターミナル付近は治安が悪い。急いでタクシーに乗り込みグラナダ行きのバスターミナルへ向かい、1時間後にはグラナダに到着していた。
ニカラグア湖畔でコロニアル建築な町並みは観光客でにぎわっていた。
若干、治安の悪さを感じながらも、先日のサンサルバドルやマナグアの有刺鉄線や鉄格子に囲まれた建物を見てきた私達はようやく解放されたような気分だった。
メイン通りは歩行者専用になっていて、夜遅くまでにぎわっている。
テラス席でゆったり夕食を食べるなんて久しぶりだね~と思いながら、私達は珍しくPIZZAを食べることにした。60c$(約450円)


世界中にどこにでもあるピザ屋。ナポリのピザをこよなく愛する私は他の国でめったに食べないのだけど、二人とも精神的に疲れてたのかピザでもたべようという気分になっていたみたい。
翌日は、ベジタリアンメニューの取り扱いもあるレストランEl Garajaへ

メイン通りから少し離れたところにあるからなのか、この重厚な入り口にためらいながら扉を開けると、店内は明るい内装になっていて、観光客でにぎわっている。

このお店はオープンキッチンになっていて座席からも調理しているようすがよく見える。

奥さんがメインで料理をしていて、旦那さんがオーダーをとったり料理を運んだりしている。なんだかお知り合いのお家にお邪魔しているようでいい感じ。
黒板に書いてあるメニューからベジタリアンケサディーヤとテリヤキヌードルを注文。100c$

焼き立てのトルティーヤにはさまれたチーズとたっぷりの野菜。サラダのドレッシングはほんのり甘口、トマトサルサもさっぱりして美味。
テリヤキヌードルについている前菜のサラダ95c$

そしてテリヤキヌードル

野菜(特にセロリ)たっぷりで醤油味のヌードルがなつかしい~
料理上手な奥様の愛情のこもったランチに大満足!!
その翌日、淡水湖に浮かぶ世界最大の島、オメペテ島に向かう。
ローカルバスと船を乗り継ぎ、14時ごろにオメペテ島に到着。
郡司氏がバイクをレンタルしてきたので、オメペテ島をツーリングすることに。
二つの火山、穏やかなビーチサイド、美しい湧水があったり、牛の群れの中に突入したりと楽しいツーリングだったのだけど、島のほとんどが未舗装というけっこうハードな行程だった。全身ほこりまみれになりふらふらした状態でホテルにたどり着いた。
シャワーを浴びてからの夕食は、宿泊してるホテルのレストランで。

カラフルな店内は若者でにぎわっている。
まずはガジョピントを注文。35c$

こちらはニカラグアの郷土料理。赤豆とお米はまるで赤飯のようだけど、けっこうぱさついている。付け合わせのサラダと共に食べるとしっとりして食べやすい。
そして、インディオビエホのベジタリアンヴァージョン。35c$

本来インディオビエホは肉の煮込み料理なので、絶対に食べることはないだろうとおもっていたのだけれど、ここではレモン風味のさっぱりしたタマル(トウモロコシ粉を蒸したもの)の上に野菜のトマト煮込みと豆をかけたものが登場。
観光客が多いだけあって、ちゃんとベジメニューを用意してくれているのがありがたい。
グラナダでは、ニカラグア料理を食べなかったのでここでちゃんと食べれてよかった~
食後は湖畔までお散歩。おだやかな風が心地よい。
滋賀出身の私は琵琶湖の風をなつかしく思い出す。
島民ものんびりしていてゆったりとした時間がながれている。
もっとここにいたい~と思える素敵な島でした。

2010/01/22

エルサルバドル サンサルバドル ププセリア

1月19日

グアテマラ・アンティグアからエルサルバドル・サンサルバドルまでバスで約7時間。

エルサルバドルの首都サンサルバドルに到着した時は夜7時を過ぎていた。

治安が悪く地元住民も夜は出歩かないという。たしかにほとんど人通りがなかった。

国際バスターミナル付近は特に治安が悪いというので、バスターミナルの上にあるホテルに宿泊することに。

移動中ほとんど何も食べてなかったので、歩いて10mほどの食堂までおそるおそる出掛けた。

薄暗い街灯、鉄格子の扉をあけると料理が並んでるショーケースから野菜料理のみを入れてもらった。2$



フリーホレス、お米、卵炒め、ニンジンのピクルス。卵にはぎんなんのようにほろ苦い野菜が入っていて美味。

翌日は、観光案内所までタクシーで向かい、市場を歩きミニバス乗り場へ。

ミニバスに30分ほどゆられバルボア公園に到着。

先程までの緊張感はなんだったの?と思うほど開放的で緑深い公園。

治安が悪いのは都会だけで、少し離れただけでこんなに穏やかな空気が流れていると思うとほっとする。

公園の入り口に、何件かのププセリアがあったので朝食を食べることに。

(ププセリアとは、トウモロコシ粉の中に豆やチーズを入れて焼いた料理のお店。ププサはエルサルバドル発祥なので、そこら中にププセリアをみかける。)

ププサにはクルティードというピクルスを共に食べるのだけど、ここのププセリアのテーブルには巨大ピクルスの瓶が各テーブルに置いてある。

焼き立てのププサの中身はフリーホレスとチーズ。1つ0.6

あつあつでとろとろのチーズと共に食べるピクルスは相性バッチリ!

酸っぱいもの好きな私達はこの細長いスプーンで何度もピクルスを取り出し山盛り食べました~

10.6$でピクルス食べ放題!うれしすぎる。

その後、悪魔の門と呼ばれる岩の景勝地へ。撮影終了した時には、お昼前になっていたのでまたしても同じププセリアへ。またしてもピクルスを大量に食べるのでした。

ちょうど学校から戻ってきた子供たちが昼食を食べていた。

野菜中心のヘルシーな料理。上手に手をつかって食べていた。かわいい~

ミニバスで市内へ戻り、市場を散策。

そこでグアテマラでみかけてから欲しくなったふりふりフリルのエプロンをゲット!

グアテマラやエルサルバドルで働く女性がかわいいフリルのエプロンをつけていたのを何度も見てるとほしくなっていた。グアテマラの市場では探しかねたので、ここではそのエプロンをつけている人にこれはどこ売っているのですか?と何人にもたずねて市場の奥の奥にあるお店にたどり着く。1枚6$

はたして日本に帰ってこのエプロンを着ける時があるのか?と思うほどふりふり。

イベントで、このエプロンをつけて登場したら引かれるよね~

でも体格のよいおばあちゃんがこんなかわいいエプロンつけて仕事しているのを見るといいな~と思ってしまうのじゃ。

夕食は昨日の食堂でテイクアウト。1.5

ターメリック風味ご飯とアヴォカド、卵料理にはロロコという木の花のつぼみが入っている。苦味のある黒い花のつぼみはエルサルバドルしかとれない食べ物らしい。なんとなくぜんまいに似ている。

あんまり変化を感じない中米各国の料理だけど、それなりに特徴があるんだなぁと思った1品でした。

2010/01/21

グアテマラ アンティグラ インディヘナの市場

117
ホンジュラス・コパンからグアテマラ・アンティグアまでバスで
6時間。
グアテマラシティは治安が悪いとのことで、古都アンティグラの日本人経営の宿に泊まることに。

世界中にある日本人宿はなぜか独特の雰囲気があり、ちょっぴり苦手。だけど、治安の悪い国へ突入する前に、南米から北上してきた人から話を聞けたり、富永マップという有名な手書きの地図を手にいれたりとよい情報収集ができたのでよかった。

宿近くにある市場は、インディヘナ(先住民)の市が週
3回あり、翌日がその日だったので、早起きして市場にむかった。
夜が明けてまもない
6時すぎ、野菜が山積みにされたトラックが次々到着し、

民族衣装
をき女性たちが上手く荷物を頭にのせて、せわしなく歩いている。

しぼり
て山羊乳を販売してたり、

色とりどりのお花が販売されていて、抱え込むようにお花を持って歩いている人を何人も見かける。

この辺りのインディヘナは豊かな暮らしをしているのだなぁと思う。
興奮して市場散策をしていたら小腹がすいてきたので、パンとコーヒーの屋台で朝食を。

パンを縦半分にカットし、熱々のフリーホレス、粉チーズ、チリソースをはさんだものと、甘いパン、コーヒーで8Q(約100

左の寸胴鍋には出来上がったコーヒーが入っていてそこからすくって汲んでくれる。
みんなコーヒーが大好きのようで、市場で店番している人もつぼのような容器でコーヒーを飲んでいた。

その後、悪魔の岩と呼ばれる場所へ移動。タイミングよくはじまったマヤ生贄儀式をしっかり
3時間ほど見学することになった。
生贄にする鶏にお酒らしき液体を飲ませ、参拝者の一人一人に呪文を唱えながら身体に鶏を擦り付け、その後静かに息を引き取らせて燃やす。

この一連の所作がなんとも印象的だった。
「いけにえ」という言葉のイメージからくる生々しさは全く感じられず、私達はあらゆるものに支えられて生きているんだという感謝の気持ちが湧き起こったのが以外だった。

マヤ時代より脈々と続く儀式を目の当たりにして、私達は変にハイテンションになってしまった。恐るべしインディヘナパワー。
翌日
は市場で購入した野菜でスープを。

セロリ、ポロネギ、タマネギをゆっくり炒め、丸いズッキーニ、ジャガイモ、トマトを入れて煮込む。塩とほんの少しのお水だけでつくった野菜のエキスたっぷりスープ。
外食が続くと味が濃いので、やさしい味わいのスープを身体が求めていたみたい。
グアテマラ
最後の夜は、宿付近のコメドールへ。

時間が早かったのかまだ店内にはお客さんがいない。
まずは、グアテマラ産ビールGalloで乾杯。

ピーナツをつまみながら料理が出てくるのを待つ。
そして、運ばれてきたベジタブルプレート25
Q

カボチャ、ジャガイモ、ニンジン、ハヤトウリ、トウモロコシにトマトのサラダ。ピリ辛スープにお米。

そしてトルティーヤとチリソース
グアテマラではスープを注文したら、スープとは別皿で野菜を提供するらしいけれど、この野菜の大きさとボリュームにびっくり!!
スープが塩辛かったので、野菜に少しづつかけて食べたら丁度よいくらい。
ダイナミックなグアテマラ料理を堪能できた食事でした~

ホンジュラス コパンルイナス ウィスキル(ハヤトウリ)

1月14日
グアテマラ・フローレスよりホンジュラス・コパンルイナスまでバスで13時間。
早朝6時よりやたらと休憩の多いローカルバスでグアテマラ国境にたどり着いた時、すでに陽が落ちていた。国境よりコパンまでは20分ほどなのにも関らず、乗ってきたローカルバス乗務員に「この先バスがないから、300Q(約3600円)で送ってやるよ」なんてぼられそうになり、きっとなんとかなるだろうとホンジュラス国境で手続きを済ませると、コパン行きのミニバスがちゃんと待機していた。
コパンに到着すると、何人ものホテルの客引きが集まってきたので、ネットができて、キッチン付のホテルを紹介してもらいなんとか一段落。
翌日、郡司氏はコパン遺跡へと出かけるが、私は街を散策することに。
まずは、二人で朝食を食べに近くのコメドール(食堂)へ。

小さな扉をあけると朝から地元客でにぎわっていた。

まずはティピコ(伝統的なセットメニュー)45L(約270円)

おなじみフリーホレス、クリームチーズ、フレッシュチーズ、炒りたまご、揚げばなな、焼き立てトルティーヤはちょっと厚め。
そしてフリーホレス入りププサ12L

ププサはトウモロコシ粉生地の中に豆やチーズを入れて焼いたもの。
フリーホレスが入っているとまるで薄皮あんぱんみたい。付け合わせには、ビーツ(砂糖大根)とカリフラワーのピクルスとキャベツの千切り。ププサにはキャベツがつきものらしい。
満足な朝食をいただき郡司氏は遺跡へ。私は市場へ
ところせましと並べられている野菜たち。

買い物を済ませ、他の建物を除いてみると、新しい市場のよう。
広場で楽しそうに食事をしているので、昼食はこちらの市場で。

他の人が食べていた美味しそうなスープを肉抜きで注文。30L

山盛りの野菜にびっくり!ジャガイモ、長イモのようなイモ、カボチャ、ニンジン、そしてグアテマラでも見かけたウィスキル(ハヤトウリ)。実は、夕食用に購入済み。
スープは鶏からとっているのでちょっと重いけれど、すべての野菜を食べきることはできないくらいのボリューム。
トルティーヤとお米付。
このボリュームたっぷりのスープと格闘している時に、女の子が私の前に座って、うれしそうな顔してじーと見てる。

この辺りの子供って目がくりくりしていて、かわいい~
楽しい一時でした。
そして食後は、コパンで栽培している有機コーヒーを取り扱うカフェへ。

メニューはコーヒーと焼菓子というシンプルなお店。
自家焙煎している豆は、人気があり遠方からも買いに来るお客さんもいるとか。
私も豆を購入しました~
テラス席でゆったりとした時間を。コーヒー14L

宿に戻って夕食の準備を。
香菜たっぷり玄米チャーハン

市場で香菜の束があまりにも美味しそうだったので、思わず購入。
スーパーのお米コーナーでは、白米と玄米が並んで販売されていたので、久しぶりの玄米。
フライパンにオイル、ニンニク、赤タマネギ、レタス、香菜を入れ全体に軽く火が通ったら炊きあがった玄米を入れ、サルサピカンテでほんのり味付け。
お皿に盛り付け、ピーナツをちらし、ライムをかけていただきます。
ハヤトウリのミニミニトマト煮込み

タマネギをしっかり炒め、ハヤトウリを入れて柔らかくなるまで煮込む。
ミニトマトを入れ、塩で味を調えて出来上がり。
ミニトマトのフルーティな甘味がウリにしみこんでよい仕上がり。
本日は、煮込み料理をつくろうと思えるほどゆったりとした1日を過ごせました~
(食事中に、ホテルの人が初めてみる料理にこれは日本食か?と尋ねてきたので、返事にこまった。どこの料理か作っている本人もわかりませぬ)

2010/01/15

グアテマラ フローレス フリーホレス

1月12日
ここしばらく夜明け前から移動又は遺跡巡りな日々が続いているので、たまにはゆっくりと朝食を食べるという贅沢を味わおうということで、朝からフローレス島をお散歩。
湖の見える席で、薄めのグアテマラコーヒーを飲みながら注文した料理を待っている時、目の前の道に2台の車が止まったので目を凝らして見ていると、野菜を販売している様子。
ここフローレス島は観光地なので、お菓子や飲み物が売っているミニマートはたくさんあるけど、野菜を販売しているお店は1軒もなかったので、急いで車まで走り寄る。

(カメラを持っていくのを忘れ、走って戻ってるところを郡司氏が撮影)

荷台に積んであるトマトと山積みにされている野菜の中からジャガイモとズッキーニを選び、お金を支払おうとすると、

取り仕切っているお母さんが、お金はいらないよ~などとありがたい事をいってくれた。
たぶん、業務用に卸している八百屋さんだから、ほんの少しくらいなら持っていってもいいわよ~みたいな感じだったのかしら。
ムチャグラシアス!(本当にありがとう)と何度も言ってレストランに戻ると、すでに料理が運ばれていた。

グアテマラの朝食の定番は、卵料理とフリーホレス(黒豆をニンニクやタマネギと共に煮てペースト状にしたもの)。メキシコのフリーホレスは塩味、グアテマラのは、ほんのりニンニク風味がプラスされているので、めちゃおいしい。さっぱりした地元のチーズと共に食べるとさらに美味。それにこの上品な盛り付け!
豪華な朝食+野菜をいただくというプレゼント付きで朝からかなり上機嫌♪
帰り道に、ミニマートでフリーホレスの缶詰を発見。

おいしそうなパン屋さんもみつけたので、パンと自家製キャロットケーキも購入。


お昼には、いただいたトマトとズッキーニをニンニクで炒め、パンにたっぷりフリーホレスをぬり、サンドイッチに。

デルモンテはなんでこのフリーホレスの缶詰を日本で販売しないのかな?なんていいながらフリーホレスにハマってペーストをクラッカーにぬってぱくぱく食べ続けている私達。
夜には、ボイルしたジャガイモにフリーホレスをぬり、トマトと共にサルサピカンテをかけて。

これがまたグアテマラ産ラム酒のロンとよく合うのだ~
のぞむ!日本でフリーホレス缶の販売を!!