2009/12/31

メキシコ クリール スープとブリトー

12月29日
チワワ太平洋鉄道に乗ってクリールに向かう日の朝、時差を間違えて1時間早く起きたり、ホテルの人に送ってもらったら、鉄道の駅ではなく、バスターミナルだったりと、朝からぼけぼけだった。
クリール行きのバスがあったので、無事に到着したけれど、チワワ太平洋鉄道はマニアに人気の路線のようなので、乗ってみたかったなと思う。
チワワからクリールまでバスで5時間。その間、バスの中にいろんな物売りがくる。
よく見かけるのが、ブリトー。ブリトーはチワワ州の伝統料理。
保温箱を持ったおじさんがバスに入ってきて販売している。

トルティーヤの中身は、うずら豆のペースト。10ペソ

やわらかいトルティーヤとほんのり塩味のうずら豆ペーストがやさしい味わい。
クリールでは、鉄道の時間に合わせてホテルの人が迎えに来てくれるという約束になっていた。1時間ほどバスが早くついたので、駅のホームに隣接している食堂で昼食をとることに。

手書きのメニューはスペイン語で、なにがなんなのかわからないので、他のお客さんがスープを食べていたので、肉なしスープを食べたいとがんばって説明すると、

イカ・エビ・貝がたっぷり入ったシーフードトマトスープを持ってきてくれた。35ペソ

こんな山奥で魚介類を食べるなんて・・・でも魚介の味がしっかりきいていて、ライムをかけると味がひきしまっておいしいよ~
パンを注文すると、やわらかいパン、チップス、クラッカーのようなものを持ってきてくれた。

タマネギやレタス、スパイシーなサルサなどがテーブルの上に置いてあるので、それらをチップスと食べたり、パンにはさんだりして食べると美味。

郡司氏はサルサ・ヴェルデをかけすぎて汗かきながら食べてました。
ホテルにチェックインして、クリールの町をお散歩。
チワワ太平洋鉄道観光の中心の町なので、民族衣装をきた人が道端でお土産を売ってたりとなかなか雰囲気がよい。
おやつを食べ過ぎたので、雪降る中を軽めの夕食を食べにでかける。

暖炉もあって温かい店内。
クリームマッシュルームスープ(35ペソ)とうずら豆のディップ(25ペソ)を注文

かごに入ってきたのは焼きたてのトルティーヤ

食後にショコラータを注文。15ペソ

500ml以上はありそうなサイズにびっくり!メキシコはチョコレートの原産国なので、ショコラータは国民的に大人気!
水分取りすぎの夕食でした。
翌日は、雪。
ツアーが終り、バスターミナルまで送ってもらうと、30分後にバスが出発するというので、急いでブリトーを購入し、昼食に。

5時間バスにゆられてチワワに到着し、メキシコシティの宿に電話をすると、入国スタンプがないと、出国するとき大変なので、近くの国境に行ってください。ということであわてて国境の町、オヒナガまでのチケットを購入。5分後に出発するというのでバスに飛び乗り、4時間かけてオヒナガに到着。
国境までタクシーで行き、アメリカのイミグレーションで1時間くらい尋問される。
だいたいアメリカのバス会社がちゃんとイミグレーション通らないから、わざわざスタンプもらいにここまできてるのに、なんで1時間も拘束されて質問ぜめにあわなきゃいけないの!?
再度、メキシコに入国した時はへとへとだった。
バスターミナル付近のタコス屋で夕食を。

肉なしタコスはできないと言われたので、ソーセージ抜きホットドックをつくってもらった。

中には、トマト、タマネギ、ピクルスがたっぷり入っていた。
郡司氏が注文したタコスにはこんなにたっぷりの野菜とサルサが付け合せについている。

野菜たっぷり食べれてシアワセ。
正式にメキシコ入国した実感がわいた食事でした。

メキシコ チワワ 屋台食べ歩き

12月27日
フェニックスのグレイハウンド社のバスターミナルから国境のエルパソ行きが出発したのは午後7時前。このグレイハウンド社は全米を網羅している会社なのにも関らず、座席指定できないので、出発の1時間くらい前からみんな並んでいる。無事に席を確保し、エルパソに到着したのは午前3時前。寒い中2時間くらい次のバスを待ち、イミグレーションを通らずに国境を越え、メキシコ・チワワ行きのバスに乗り換える。
フェニックスからメキシコシティ行きのダイレクトバスは36時間。郡司氏は36時間バスに乗っても大丈夫!とか言っていたけれど、さすがに私は無理なので、メキシコシティの途中で大きそうな街を検索していたらチワワが北メキシコの観光の拠点らしかったので、とりあえずチワワまでのチケットを購入。
ちなみに犬のチワワはこの州出身。
チワワの街のはずれのバスターミナルに到着したのはお昼頃。タクシーと交渉し、街の中心のホテルを紹介してもらう。
荷物を置き、お昼ご飯を食べに通りにでると大きなクリスマスツリーの前にスケート場があり、みんな楽しそうに休日を過ごしている。

その広場の横には、いろんな屋台が並んでいるのでさっそく食べ物チェック!

まずは、チリンドリナス 25ペソ


板状のコーンパフにアヴォガドディップを塗り、その上に大量のレタス、粉チーズ、チリソーズをかけてもらい、好みでチリのピクルスをのせて食べる。
このダイナミックな盛り付けに感動~
コーンパフは最初はパリパリしているのだけれど、時間が経つと水分をすってふにゃふにゃになるのが2度おいしい!
メキシコ人はこんなに大量に野菜を食べるのか。
飲み物の屋台では、オルチャータ10ペソ

果実の種や米を粉状にしたものを牛乳で溶いた飲み物。ほんのりあまくてほんのり香ばしく、なぜかなつかしい味。どろっとしているので腹もちよさそう。
あげたてチュロスは、中にチョコレートクリームをつめてくれる。15ペソ

別の広場にも屋台があったので注文してみると

ポテトチップスに温かいコーン、ナチョチーズ、粉チーズ、チレ(トウガラシ)パウダー、チレピクルスをのせてくれた。25ペソ

みんなこれが大好きなのか、他の屋台では市販されている袋にはいったポテトチップスにこれらのソースをかけてもらって、袋をもって食べている人を何人も見かけた。
ポテトチップスにもソースをたっぷりかけて食べるなんて、食に対するこだわりを感じる。
ちょっとジャンキーな昼食だったので、夜は軽くすませるために、スーパーへ買出し。
メキシコらしいと思ったのは、ベーカリーコーナー。
おいしそうなドーナツやらパイなど置いてあるのだけれど、奥の調理場ではトルティーヤをやいている。

チレもどっさり。

トルティーヤを揚げたトスターダの種類もたっぷり。

これがあっさりしていて食べだすと止まらない~
メキシコ料理を無形文化世界遺産に!!(ユネスコはあっさり却下)などと国民が思うほど、食べることを愛するメキシコ人。
今後のメキシコ在住が楽しみ~

2009/12/29

アメリカ テンピ ヴィーガンレストラン Green

1226

モニュメントヴァレー・グランドキャニオンを巡り、クリスマスはセドナで過ごした。

クリスマスといっても私達は普段と変わらない。クリスマス料金でモーテルも普段よりディスカウントしていたので、嬉しかったくらいかな。日本はホテルやレストランの値段が跳ね上がるのに・・・

25日にフェニックスの町を車で走っていると、ガソリンスタンドと併設しているコンビニを除いては、見事に全部のお店が休業していた。

あらかじめ予期していたので、モーテルで自炊。

翌日、朝からフェニックスにあるハード美術館へ向かう。

ハード美術館は、ネイティブアメリカンの美術品が多数展示されている。私はネイティブアメリカンのアートや生活を無知の状態で作品をみたので、かなり感動!!ハード美術館はおススメです!

その日は、ナヴァホ族のダンスショーがあったり、ナヴァホ料理も野外で販売されていた。

お昼はそこで済まそうかと思ったけれど、揚げパンとタコスしか種類がなかったので、フェニックスの隣町のテンピあるヴィーガンレストランGreenへ移動。

ちなみにヴィーガンとは、完全菜食主義者で乳製品、蜂蜜等も含む動物性の食品を一切摂らず、革製品等食用以外の動物の利用も避ける人々のこと。

私は特に何というわけではないけれど、セミ・ベジタリアン(世間一般の人より少ない肉を食べる)というゆるいベジタリアン。

テンピという町は、アリゾナ州立大学のメインキャンパスがあり若者の街で、お洒落なカフェやこだわりのレストランなどが集中している。

大型ショッピングモールなどが連ねる通りにそのお店はあった。

この土色の外観は、テンピの街全体が統一されている色。道路を走ってても、全部のお店が土色なので、なにがどこにあるのかわかりづらい。

味気ない外観と打って変わってポップな店内。

学生さんや家族連れ、男性1人の常連さんなど様々な客層。

レジで注文してお金を支払い、料理ができたら席まで店員さんが運んでくれる。奥に見える厨房にはガンジーの写真が貼ってあった。やはりリスペクトしてるのね。

メニューにはサラダ・ピザ・ハンバーガーなどがあり、私達はBowls(丼)をチョイス。

mockチキン入りココナッツカレーヌードル 7.5

mockとはまがいものという意味で、mockチキンは疑似とり肉。よくできたとり肉でした。

ココナッツカレーもほどよい辛さで、太めのリングイネが入っていて、野菜もたっぷりでライムを絞ると味が引き締まってかなり美味。

こちらは、アプリコットミソ 

一口食べて甘いのでびっくりしてメニューをよく見ると、味噌が入っているわけではなく、アプリコットペーストにサンバルソースというインドネシア料理でよく使われているスパイシーなソースで甘辛味噌風に味付けしてある事が判明。

しかもアプリコットやリンゴやパイナップルの入っていて、ピリ辛とスィートな感じが中華料理っぽいけれど、ちょっと苦手・・・

というわけでこちらのメニューはけっこうおもしろい組み合わせがあり、値段も手ごろなので、すごい人気のお店のよう。

ピザもハンバーガーも全部植物性でできていて、それらをファンキーな若者が楽しんで食べてるなんてかっこよすぎる~

レジ横の棚には、ヴィーガンビーフジャーキーなるものが販売されていた。

なんでもmockになるのねと感心しつつ、次なる場所へ。

このお店の通りを南下していくと、以前買い物をしたWhole foods marketにたどり着く。

エコバック1.9$が可愛かったので思わず購入。

それにしてもWhole foods marketみたいなお店が日本中に何店舗もあれば、日本の農業も食生活も良い方向に向かっていくと思うのだけど・・・

一日も早くそうなることを願いつつ、夜行バスに乗り込みメキシコへ向かうのだった。

2009/12/26

アメリカ モアブ マイクロブルワリー

12月23日

ユタ州・アーチーズ国立公園への玄関の町モアブに到着し、何件かのモーテルを訪ねて値段が安くて雰囲気のよい宿に決める。

体格のよいフロントのお兄さんは、「なんでこんな寒い時に寒いところにくるんだい?日本には冬でも暖かい場所があるじゃないか!」と以前住んでたという沖縄の話を楽しそうにしていた。

私達だって気候のよい時にアーチーズに来たかった!!でも雪が降ってないだけましと言い聞かせていた。ここが今回のアメリカの旅で最北の地だったので、いつも天気予報を見ては、雪が積もってないかを心配していた。

翌日、アーチーズ国立公園の最高気温は-2℃。持っていった服を何枚も重ね着して寒さに挑む。

雪道のトレイルで2回くらい転んだけれど、赤岩の造形と雪景色のコントラストが、寒さも忘れるくらいに素晴らしい風景だった。

月明かりしかないくらいに暗くなるまで撮影を続ける郡司氏。

この日は何時間も雪道を登ったり下ったりしていたので、二人ともへとへと。

モーテルに荷物をおいて、真っ先に向かったのはマイクロブルワリー(地ビールの醸造所)。

モアブにはいいブルワリーがあるんだよと教えてもらっていたので楽しみにしていたら、泊っているモーテルから歩いて数分のところにあった。

広い店内は、パブとレストランに分かれていて、雰囲気のよいカウンターは、すでに満席。

アーチーズで挨拶をかわした人達と再会。みんな、ここにきて一杯やってるのね~

ビールは8種類もあり、どれにするかを決めかねていたので、ウェイトレスのお姉さんにお薦めを持ってきてもらうことに。1パイント(473ml2.75

両方ともコクがあっておいしい~

インディアンの居留地は、飲酒禁止。そしてアメリカにきて二人そろって初めての外食。ということで、けっこうテンション上がり気味でお店に入ったわりには、疲れすぎていてビール一口で酔っ払ってしまった。

しかも、注文した料理が運ばれてびっくり!!

スタッフドポテトにチリビーンズをプラスして5.5

20cmくらいのジャガイモを半分にカットした上に、タマネギやズッキーニの入ったベシャメルソースとチェダーチーズがたっぷりかかっていて、その上に大量のビーンズがのせてあり、トマトサルサとサワークリームが添えてある。

郡司氏が注文したイタリアンハンバーガー 7.8

どっしりとしたハンバーグの上にはモッツァレッラチーズとバジル入りのマヨネーズ、そして山盛りポテト。

値段もそんなに高くなかったので、足りなければ後で他の料理を追加しよう、なんて言ってたのを後悔。スタッフドポテトだけでも2人で十分お腹いっぱいになりそうなボリューム。

アメリカ人の食生活にカルチャーショックを受けた夜だった。

翌朝、目覚めると雪がチラついていた。もう一度アーチーズ国立公園の撮影に行きたいと言っていたけれど、予定を変更して逃げるようにして出発する。

モニュメントヴァレーに向かう約4時間、雪が積もり、アイスバーンになっている道を慎重に運転する郡司氏。

途中で荷台が転倒しているトラックや、滑って道から外れている車を見る度に緊張が走る。

なんとか無事にモニュメントヴァレー近郊の町、ケイエンタに到着。

モーテルにチェックインして、疲れた体をお風呂で癒して、ワールドクッカーで料理をしていたら、停電。

暗闇の部屋でじっとしてたら、ホテルの人がケミカルライトを持ってきてくれた。

10分後には電気はついたけれど、スティックライトがお祭りの縁日みたいで妙に楽しかった。

その後、料理の続きを始め、パルミジャーノチーズをたっぷりかけたペンネトマトソースを食べ、

ぐっすりと朝まで眠りました。

今後、雪道ドライブはなるべく遠慮したい・・・

アメリカ メサヴェルデ ワールドクッカー 其ノ二

12月20日
フェニックスからセドナ・フラグスタッフ・ホピの居留地・キャニオンデシェイ国定公園・メサヴェルデ国立公園と1日300~400kmもの距離を車で走っている。
1週間前に降った雪が少し残っていて風は冷たいけれど、天気はものすごく良いので車内は温室状態でぽかぽかしている。延々とつづくまっすぐな道をずぅーと運転するのは眠気との戦い。
私は運転してないけれど、隣で目をこすりながら運転している郡司氏を見ていると、おちおち眠るわけにもいかないので・・・
今回、このルートを旅する事を相談したら「夏ならキャンプができて最高に気持ちがいいよ~」と何人にも言われたけれど、冬は人が少なくてすごくいいよ~と言いたい。
雄大な景色を見ながら歩くのは非常に気持ちがよい。静けさが深い。そしてそんな中を歩いていると、自然と一体になれたような気分になれる。こんなに静かな空間を一人占めできるなんて本当に贅沢。
シーズンオフということもあって、モーテルの宿泊料金も40%くらいOFFになってるし、ありがたい。
そして、国立公園付近の食事処はハンバーガーショップやステーキハウスが多いので、やはり携帯用電気調理器もってきてよかった~
キャベツと赤タマネギをボイルしてトマトソースをかけたり、

ゆでたジャガイモにガーリック入りクリームチーズとチェダーチーズを載せたり、

残ったジャガイモはラッディッシュ入りポテトサラダにして、アルファルファと共に食べたり、

サンドイッチにしてお弁当にしたりしました。
アヴォカドを大量に購入したので、わさび醤油で食べたり、

ディップにしてブルーコーンのトルティーヤチップスと共に食べたり。

何よりもこのブルーコーンのトルティーヤチップスがおいしい!!歯ごたえがあって、塩分控えめで食べだすと止まらない。
これはWhole foods marketで購入したものだけど、他のお店ではひまわりの種がはいったタイプを購入。それがまた美味。
この辺りはもともとメキシコ領土だったこともあって、メキシコ料理は日常に食べられてるし、ネイティブ・インディアンも色んな種類のトウモロコシ育てているから、こんなおいしいトルティーヤチップスが当たり前のように売られているのかな。
アヴォカドディップもサンドイッチにしてドライブ途中に食べてます。
日本からもってきた調味料と携帯用電気調理器で充実した部屋自炊な日々を過ごしてます~