ユタ州・アーチーズ国立公園への玄関の町モアブに到着し、何件かのモーテルを訪ねて値段が安くて雰囲気のよい宿に決める。
体格のよいフロントのお兄さんは、「なんでこんな寒い時に寒いところにくるんだい?日本には冬でも暖かい場所があるじゃないか!」と以前住んでたという沖縄の話を楽しそうにしていた。
私達だって気候のよい時にアーチーズに来たかった!!でも雪が降ってないだけましと言い聞かせていた。ここが今回のアメリカの旅で最北の地だったので、いつも天気予報を見ては、雪が積もってないかを心配していた。
翌日、アーチーズ国立公園の最高気温は-2℃。持っていった服を何枚も重ね着して寒さに挑む。
雪道のトレイルで2回くらい転んだけれど、赤岩の造形と雪景色のコントラストが、寒さも忘れるくらいに素晴らしい風景だった。
月明かりしかないくらいに暗くなるまで撮影を続ける郡司氏。
この日は何時間も雪道を登ったり下ったりしていたので、二人ともへとへと。
モーテルに荷物をおいて、真っ先に向かったのはマイクロブルワリー(地ビールの醸造所)。
モアブにはいいブルワリーがあるんだよと教えてもらっていたので楽しみにしていたら、泊っているモーテルから歩いて数分のところにあった。
広い店内は、パブとレストランに分かれていて、雰囲気のよいカウンターは、すでに満席。
アーチーズで挨拶をかわした人達と再会。みんな、ここにきて一杯やってるのね~
ビールは8種類もあり、どれにするかを決めかねていたので、ウェイトレスのお姉さんにお薦めを持ってきてもらうことに。1パイント(473ml)2.75$
両方ともコクがあっておいしい~
インディアンの居留地は、飲酒禁止。そしてアメリカにきて二人そろって初めての外食。ということで、けっこうテンション上がり気味でお店に入ったわりには、疲れすぎていてビール一口で酔っ払ってしまった。
しかも、注文した料理が運ばれてびっくり!!
スタッフドポテトにチリビーンズをプラスして5.5$
20cmくらいのジャガイモを半分にカットした上に、タマネギやズッキーニの入ったベシャメルソースとチェダーチーズがたっぷりかかっていて、その上に大量のビーンズがのせてあり、トマトサルサとサワークリームが添えてある。
郡司氏が注文したイタリアンハンバーガー 7.8$
どっしりとしたハンバーグの上にはモッツァレッラチーズとバジル入りのマヨネーズ、そして山盛りポテト。
値段もそんなに高くなかったので、足りなければ後で他の料理を追加しよう、なんて言ってたのを後悔。スタッフドポテトだけでも2人で十分お腹いっぱいになりそうなボリューム。
アメリカ人の食生活にカルチャーショックを受けた夜だった。
翌朝、目覚めると雪がチラついていた。もう一度アーチーズ国立公園の撮影に行きたいと言っていたけれど、予定を変更して逃げるようにして出発する。
モニュメントヴァレーに向かう約4時間、雪が積もり、アイスバーンになっている道を慎重に運転する郡司氏。
途中で荷台が転倒しているトラックや、滑って道から外れている車を見る度に緊張が走る。
なんとか無事にモニュメントヴァレー近郊の町、ケイエンタに到着。
モーテルにチェックインして、疲れた体をお風呂で癒して、ワールドクッカーで料理をしていたら、停電。
暗闇の部屋でじっとしてたら、ホテルの人がケミカルライトを持ってきてくれた。
10分後には電気はついたけれど、スティックライトがお祭りの縁日みたいで妙に楽しかった。
その後、料理の続きを始め、パルミジャーノチーズをたっぷりかけたペンネトマトソースを食べ、
ぐっすりと朝まで眠りました。
今後、雪道ドライブはなるべく遠慮したい・・・