巨岩の上に修道院がある世界遺産の町メテオラには、2002年4月に一度きたことがある。
シーズンオフのメテオラは、あまり人もいなくて、修道院では静かに讃美歌がかかっていて、さみしいところだなぁという印象だった。
ところが、今の時期はヨーロッパのバカンスの真っ最中!
修道院に観光バスが何台も止まっていて、多くの人でにぎわっている。
噴水がある広場では、子供が遊んだり、カフェに何時間も座って話をしているおじいさん達がいたりして、みんな休日を楽しんでいる。
ギリシャでは、食堂のことをタベルナという。
日本語で考えると笑えるけれど、メテオラにも、かわいいタベルナが何件もあった。
この日は、満月だったので、月見のできるテラス席があるタベルナで食事することに。
注文して料理を待ってると、3人組の音楽隊がやってきた。
申し訳ないけれど、そんなに上手ではないので、チップを渡そうという気分にはなれない。無視していると、太鼓係がものすごい大きな音をばんばん叩くので、しかたなく小銭をいれると不服そうにどこかにいった。
遠くから聞こえてるにはいいけれど、真横にこられるとちょっと迷惑。
注文していた料理は、
イミエスタ(ピーマンやトマトにリゾットを入れてオーブン焼したもの)5EUR
こちらのピーマンはとにかくビッグ。その中にハーブで香りつけたトマトご飯が思いっきり詰まっている。
バエミス・ラデレス(オクラのトマト煮)4.5EUR
ミニオクラは、下処理の時に、塩やお酢を使って粘り気をわざわざ抜く作業をするらしく、オクラ特有の粘りはないけれど、ヘタの辺りなどホクホクした食感になっている。
こんなに一度にオクラを食べたのははじめてだけど、おいしかった。
翌日、メテオラの修道院の帰り道でかわいいタベルナを発見したので、軽くランチをいただく。
ぶどうの蔓が日よけになっているテラスで食事。
スコルド・ダリア(にんにく風味のマッシュポテト)2.5EUR
しっとりとしたペーストをパンにつけて食べると、やはりワインがほしくなる
思わず注文すると、ねんきの入った容器にはいってやってきた。2.5EUR
コロキソケフラデス(ズッキーニボール)3EUR
すりおろしたズッキーニとチーズのお好み焼のようなものに、サジキ(きゅうりとにんにくの入ったヨーグルトソース)がたっぷりかかっている。
さっぱりしていておいしい~
そして、アテネでは事前に調べておいたベジタリアンレストランへ向かった。
アクロポリス付近のプラカ地区をさまよってようやくたどりついたのに、お店はなくなっていた・・・残念
まぁ、タベルナにもいっぱい野菜料理はあるので、観光客でにぎわっている通りにあるお店に入った。
ギガンデス・プラキ(白インゲン豆のトマト煮)4.5EUR
ふっくらとした大きなインゲン豆は素朴な味わい。
本日のスペシャリテだと言っていたナスのオーブン焼き8EUR
なすの上には、トマトとしっかり炒めた甘い玉ねぎがたっぷり。
シンプルな味付けで野菜の旨みが凝縮されている1品。
すごい人通りの中、おいしくいただきました~
前菜やメインにも野菜だけの料理が こんなにあるとは知らなかった。
ギリシャの野菜料理、ちゃんと勉強して日本でも再現するぞ!!