2009/05/05

ラオス ルアンパバーン 小さな街の過ごし方

2本の川の挟まれた小さな町は、2kmほどの街並みが世界遺産に登録されている。
この街では、早朝より行われる数百人のお坊さんが、托鉢する光景から1日が始まる。
緑豊かな街路樹と、美しく咲き乱れる花々の中を、鮮やかなオレンジ色の袈裟を着たお坊さんの列、そして人々の祈りの風景が、この街をますます幻想的にしている。

5時過ぎに起き、お坊さんが通る道に行くと、町の人がござをしいてお米や果物をもって並んでいる。それを見にくる観光客と、お供え物を売る人などで、6時前とは思えぬほど、通りは賑わっている。



貧しい子どもが、手を合わせてお坊さんから果物を譲ってもらっているのを見ると、与える人と与えられる人との関係が、きちんと成り立っているようで、この街の居心地のよさは、町並みや景色だけではないことを実感する。

その後、パレス横の朝市に向かう。朝5時より開催している市場には、細い路地に所狭しと、野菜や果物、乾物に川魚、肉、虫などなんでもそろっている。



種類の豊富なハーブ類や、タケノコや山菜、川のりや赤米など、日本でなじみの食品も多い。
 以前はゲテモノOKだったけど、5年くらい菜食生活をしていると、毛のついた動物や生きたままの小さなカエルの束や、乾燥した赤い虫とか見るのは、ちょっと辛いなぁ・・・とおもいつつ足早に市場散策終了。

朝市を散策して小腹がすいたら、いろんな屋台で食べ歩き。
たこ焼きのようなお菓子は、もちもちしていてココナッツ風味でほんのり甘い。(2つで1000kip)



ゆがいたキャベツの中には、甘味噌入りの潰したもち米と細かく切ったネギとレモングラスが入っている。
包んだバナナの皮には、糸こんにゃくのような食感の麺と香草、この辺りの名物のお米のおこげを砕いたものも一緒に入っていた。



サンドイッチ(8000Kip)、フルーツシェイク(5000kip)、焼き芋と焼きバナナのお店で買い物をし、日差しのつよい日中は、ホテルでゆっくりと過ごしたりする。




日が落ちると、ナイトマーケットが始まるので、だいたい同じようなものしか売っていないお店を冷やかして歩いたりする。
街のメイン通りは、お洒落なレストランが立ち並ぶけど、ここまできてパスタやピザとワインという気分にはなれないので、川沿いのお店までお散歩する。

香草・ピーナッツ・春雨の入った生春巻きや空心菜のにんにく炒め、ケチャップ風味の焼きビーフンは甘めの味付け。





ラオスのご飯は、かために炊いたもち米が主流のようで、かごに入って提供される。
地元の人は、このご飯を手で丸めて、おかずと一緒に口に運んでいた。
この料理にラオビール1本飲んで60000kip。観光地なので若干料金は高め。

夜、ホテルに戻って明日も早起きするかどうかを悩みながら、一応目覚まし時計を5時にセットして一日が終わる。

料理の味付けも、人柄も穏やかで、ゆったりとした時間が流れる街で、過酷だったバス旅の疲れが癒されました~